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東国原知事、都知事マニフェスト作る

 宮崎県の東国原英夫知事(53)が29日の県議会本会議で2期目不出馬を正式に表明した。今後は宮崎県に限らず、日本の地方自治確立のために動き回り「霞が関から政治を国民や地方に大政奉還する」と力説した。しかし、具体的な活動については「心身ともに疲れちゃったから休むかも」などと発言。その裏で来春の東京都知事選に出馬した場合に備え、都内のスタッフに完ぺきなマニフェストづくりを指示していることも分かった。

 午後5時25分、東国原知事はやや目を潤ませながら「2期目の知事選には出馬させていただかない、出馬をしないという結論に至りました」とはっきりと語った。この日、決算採決の県議会本会議では県議からの質疑に用意されたペーパーを無機質な声で読むだけだった。不出馬表明では何も持たず、自分の言葉で「県知事としての非力さを感じた」「国のシステムを変えないといけない」と、すでに視線は県政にはなく、国政をにらむ発言がポンポン飛び出した。

 ところが不出馬表明直後、県庁内で行った会見では、今後の進路についてひたすらとぼけてみせた。「片山総務相と菅首相で地方行政を変えてくれる可能性はある」と現政権にエールを送り、さらに「今後はまったく白紙です」「もしかしたら農業をするかもしれん」「コメンテーターになって、そこから国のシステムを変える手段もある」「大学の教授だっていい」と明確な方向性を打ち出さなかった。

 来年1月20日の任期まで全力で働くことを強調し「とにかく心身ともに疲れている。しばらく休むかもしれない」と、当分の間“死んだフリ”をすることまで示唆して、都知事選出馬にはあえて触れないことを意識しているようだった。

 ただ、現状は違う。東国原氏の側近によると、07年の宮崎県知事選でマニフェストをつくったスタッフが同氏の指示を受け、来年4月の都知事選に向けたマニフェストづくりに着手し、連日調査、研究を進めているという。宮崎県知事選ではお笑いタレントの泡沫(ほうまつ)候補とみられていたが、告示前日の全候補者を集めた討論会で完ぺきにつくり込んだマニフェストを披露し、圧勝している。

 会見で「改革をしたいのか?」という質問にまじめな顔で「改革というならば、霞が関や国を国民や地方に大政奉還するということ」と答えた。現段階で進路を明らかにしないことも、都知事を経由して国政に打って出るための戦略なのかもしれない。

 [2010年9月30日9時56分 紙面から]


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