千春がひばりの「津軽のふるさと」カバー

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　歌手松山千春（５５）が、美空ひばりさんの名曲「津軽のふるさと」をカバーしたシングルをリリースすることが２９日、分かった。タイトルは「リスペクト　美空ひばり　津軽のふるさと」で１０月２７日に発売される。

　レコード会社のコロムビア創立１００周年を記念した企画だが、ひばりさんのカバー曲がシングル発売されるのは同社の歴史の中でも初めてのケースとなる。夢のコラボレーションが実現する。

　松山が、ひばりさんのカバー曲を通算６７枚目の「新曲」として発売する。企画として持ち込まれたのが半年前。松山は、ひばりさんの作品を歌うことに二つ返事で了承。ひばりさんの作品は過去にライブで歌ったことがあるが、レコーディングは初めてだ。関係者から送られてきた大全集を連日聴き、１５００曲に及ぶ作品から選んだのが「津軽のふるさと」「ひばりの花売娘」「東京キッド」「悲しい酒」の４曲。中でも「津軽のふるさと」をメーン曲に選んだ。

　過去に秋川雅史、岡本知高、塩田美奈子、島津亜矢、森進一らがカバーしているが、松山は叙情豊かな旋律が気に入ったという。松山は「あらためてひばりさんの素晴らしさを味わうことができ、尊敬の念を感じた」と話した。

　同曲の発売から５７年。松山の新たな息吹によって「津軽のふるさと」を世に出す。コロムビアでは「１００周年企画としてふさわしい作品が生まれた」と言い切る。松山は、１００周年記念日の１０月１日に、今年３月に行われた東京・新宿の東京厚生年金会館ファイナル・ライブを収録したライブＤＶＤ「東京厚生年金会館ファイナル　ファイナリスト松山千春」を発売。さらにベストアルバム「起承転結１２」を同時リリースする。

　［2010年9月30日8時45分　紙面から］