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【大リーグ】

松井、遅すぎる左腕攻略 日米通算2500安打にあと「5」も…

2010年9月30日 紙面から

アスレチックス戦の2回、左前打を放つエンゼルスの松井秀=エンゼルスタジアムで

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 【アナハイム阿部太郎】エンゼルスの松井秀喜外野手(36)が28日(日本時間29日)、当地のアスレチックス戦で4打数2安打1打点。日米通算2500安打まであと「5」と迫ったが、遅すぎる左腕攻略だ。

 完全試合を達成したブレーデンから右と左に単打を打ち分け、9月16日以来のマルチ安打。6回1死二、三塁の第3打席では一ゴロで1打点を稼いだが、試合後の松井に喜びはない。

 8月1日以来、左腕に対して25打数11安打、打率4割4分。この日も左キラーぶりを発揮したが「もう、遅いけどね」とポツリ…。チームが優勝争いから脱落した後での対左攻略は、ソーシア監督ら首脳陣の低評価を覆すには至らなかった。

 日米通算2500安打にあと「5」と迫っても背番号「55」は実に素っ気ない。「同じ野球とはいえ、違う場所でやっている記録を足すのはおかしい」。すでにエンゼルス退団が確定的で29日は本拠地最終戦だが、再び左腕が先発でスタメン落ちが濃厚。さらに、レンジャーズとの今季最終4連戦は左腕の先発が3試合あり、赤ゴジラの姿をあと何試合グラウンドで見られるか微妙な状況だ。

 「10月にプレーできないのは寂しい…」。松井は険しい表情を浮かべそう吐き捨てた。残り5試合。せめて日米通算2500安打を達成する“意地”が見たい。

 

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