日本相撲協会は29日、両国国技館で九州場所(11月14日初日・福岡国際センター)の番付編成会議を開き、十両昇進力士を発表。剣武(31)=武蔵川=が新十両に昇進し、師匠の武蔵川親方(元横綱三重ノ海)の勇退に滑り込みで間に合った。武蔵川部屋は藤島親方へ師匠を交代するだけに、現師匠が育てた最後の関取となった。所要58場所は大卒としては最も遅い昇進。左目3回、右目1回の網膜はく離を乗り越えた苦労人は「絶対幕内に上がりたい」と意気込み、師匠も「手間がかかったけど、うれしい」と振り返った。
(2010年9月29日)