貴乃花親方（元横綱貴乃花）夫妻が雑誌の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の講談社などに計約７千万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で東京高裁は２９日、一審判決を一部変更した上で、一審と同額の計８４７万円の支払いや謝罪広告の掲載を命じた。梅津和宏裁判長は、昨年７月の一審東京地裁判決が計５２８万円にとどめていた野間佐和子社長の連帯責任の範囲について、８４７万円の認容額全体に引き上げた。
判決によると、問題となったのは０４〜０５年に週刊現代などに掲載された計１３本の記事で、財産をめぐる親族トラブルや八百長相撲があったかのように報じた。
(２０１０年９月２９日)