[2010.09.30]
APEC JAPAN2010 パチンコ店新台お預け 要人警備 "警官不足"に配慮 海づくり大会に続き また自粛 業界嘆き節/岐阜
11月に横浜で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議や、その関連会議に合わせ、県内をはじめ全国のパチンコ店は、警察官の立ち会いが必要な新台設置を10、11月で約1カ月間、自粛する。要人警備に多数の警察官が動員されることへの配慮からだ。6月に関市を中心に開かれた全国豊かな海づくり大会に続いて、今年2度目の自粛となる県内の店舗からは「売り上げがまた急減する」と戸惑いの声が聞かれる。中日新聞(岐阜版)が報じた。
パチンコの新台設置の際は、風俗営業法に基づき、警察官が出向き、台が基準に合っているかなどを検査する。県遊技業協同組合によると、台の入れ替えは集客の要で、一般的に一、二週間に一度行われるという。
APEC期間中は、首脳会議が開かれる横浜に各県から警察官が駆けつけるほか、全国各地での関連会議にも人員が必要となる。全日本遊技事業協同組合連合会は首脳会議の11月13、14日を含む約1カ月の自粛期間を設定するよう各県協同組合に指示した。
県内では、10月2、3日に岐阜市でAPEC中小企業大臣会合が開かれるため、期間を分割して10月1日~11日、30日~11月7日などの計22日間とした。
天皇陛下が出席された全国豊かな海づくり大会の際は、5月15日~6月13日に新台設置を自粛しており、「まさか二度目とは」と岐阜市内の大型店関係者。「他県に比べて多少の不公平は感じる。6月は、売り上げが前年比で数千万円減った。今回は期間の合間に入れ替えができるので前回ほどではないものの、台の人気を読み違えればダメージは大きいだろう」と話す。