2010年9月30日12時0分
大畠章宏経済産業相は30日、10月1日召集の臨時国会で政府が提出する方針の補正予算案に、日本が中国に9割を依存するレアアース(希土類)対策を盛り込む考えを明らかにした。代替品の研究開発をする企業への支援策などを検討している模様だ。
大畠氏は30日朝、都内であった日本経団連との懇談会で「補正予算でレアアース対策、希少資源の安定供給のための対策を検討したい」と表明。経団連側は西田厚聡副会長(東芝会長)が「レアアースの代替品の開発、戦略的資源外交を含め、政府としてしっかり対応してほしい」と要請した。
レアアースを巡っては、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を受けて中国が日本向けの輸出を一時停止。対策の必要性を求める声が高まっていた。