楽天は29日、マーティー・ブラウン監督(47)の今季限りでの解任を発表した。昨オフに2年契約を結んだ1年目だったが、チームは4年ぶりの最下位に低迷。シーズン最終戦となったこの日、任期途中での解任が決まった。ジェフ・リブジー・ヘッドコーチ(44)も解任される。また、来季の監督候補として元巨人の桑田真澄氏(42)が急浮上。ほかには東尾修氏(60)、野村克也前監督(75)の名前も挙がっている。
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突然の解任劇だった。球団側はこの日試合前にブラウン監督、リブジーヘッドコーチに今季限りでの解任を通告。シーズン最終日に、2年契約の1年目で契約を打ち切る決断をした。ブラウン監督は「今日、球団から来季の契約をしないという話があった。来季もやりたい気持ちも強かったし、非情に残念です」と本音ものぞかせながら現実を受け入れた。
報道陣に解任の報告をした米田球団代表は「全く決まっていません。組閣も含めて早めに決めたい。メドも全く立っておりません」と今後については白紙を強調。だが「秋季キャンプもフェニックスリーグもあるので、選手が惑わないように早めに決めたい」と早期決着を約束した。
最下位に沈んだ今季からの低迷をはかるために、米田代表は「Aクラス、優勝争いに貢献できる人物」を次期監督に据えることを明言。これまでも球団幹部は「リストを挙げるなら毎年同じような方々」と語っており、東尾氏、野村氏らの名前が挙がっているが、ここで急浮上したのが桑田氏だ。楽天の理想とするのはクレバーで守り勝つ野球。まさに桑田氏のイメージとも重なる。野村野球を継承できる人物が理想という点もピッタリだ。
球団と直接のつながりは薄いが、桑田氏は三木谷会長と面識もあり、野村克也前監督とも交流がある。さらに昨年12月、早大準硬式野球部OB戦に出場。米田球団代表も早大の準硬式野球部出身で、今月に入って球団側と桑田氏が接触したという情報もある。
昨年に続く2年連続の監督交代劇。今オフ、楽天の人事はまたも風雲急を告げてきた。
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