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ブラウン監督解任!後任に桑田氏浮上

 今季限りでの解任が決まったブラウン監督はベンチでも厳しい表情(撮影・会津智海)
 今季限りでの解任が決まったブラウン監督はベンチでも厳しい表情(撮影・会津智海)

 楽天は29日、マーティー・ブラウン監督(47)の今季限りでの解任を発表した。昨オフに2年契約を結んだ1年目だったが、チームは4年ぶりの最下位に低迷。シーズン最終戦となったこの日、任期途中での解任が決まった。ジェフ・リブジー・ヘッドコーチ(44)も解任される。また、来季の監督候補として元巨人の桑田真澄氏(42)が急浮上。ほかには東尾修氏(60)、野村克也前監督(75)の名前も挙がっている。

  ◇  ◇

 突然の解任劇だった。球団側はこの日試合前にブラウン監督、リブジーヘッドコーチに今季限りでの解任を通告。シーズン最終日に、2年契約の1年目で契約を打ち切る決断をした。ブラウン監督は「今日、球団から来季の契約をしないという話があった。来季もやりたい気持ちも強かったし、非情に残念です」と本音ものぞかせながら現実を受け入れた。

 報道陣に解任の報告をした米田球団代表は「全く決まっていません。組閣も含めて早めに決めたい。メドも全く立っておりません」と今後については白紙を強調。だが「秋季キャンプもフェニックスリーグもあるので、選手が惑わないように早めに決めたい」と早期決着を約束した。

 最下位に沈んだ今季からの低迷をはかるために、米田代表は「Aクラス、優勝争いに貢献できる人物」を次期監督に据えることを明言。これまでも球団幹部は「リストを挙げるなら毎年同じような方々」と語っており、東尾氏、野村氏らの名前が挙がっているが、ここで急浮上したのが桑田氏だ。楽天の理想とするのはクレバーで守り勝つ野球。まさに桑田氏のイメージとも重なる。野村野球を継承できる人物が理想という点もピッタリだ。

 球団と直接のつながりは薄いが、桑田氏は三木谷会長と面識もあり、野村克也前監督とも交流がある。さらに昨年12月、早大準硬式野球部OB戦に出場。米田球団代表も早大の準硬式野球部出身で、今月に入って球団側と桑田氏が接触したという情報もある。

 昨年に続く2年連続の監督交代劇。今オフ、楽天の人事はまたも風雲急を告げてきた。

(2010年9月29日)

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