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◆女子プロ野球 兵庫5―4京都(29日・尼崎市記念公園野球場)年間優勝に王手をかけていた兵庫スマイリーズが京都ドリームスに競り勝ち、前期に続いて後期も優勝。初代女王に輝いた。兵庫は同点の7回1死三塁に岩谷美里の右前適時打で勝ち越し。1点のリードを8回途中からマウンドに立った小西美加が守り切った。対戦成績は兵庫の9勝4敗3分け。また、機構の片桐諭代表(34)は、2013年までに球団拡張する可能性があることを明かした。
スタンドからの「コニシ・コール」に背中を押されて、エースが胴上げの輪に体を預けた。夜空に舞った小西は「ムチャムチャうれしい」と笑顔を爆発させた。1点リードの8回無死一、二塁から救援。京都打線を封じて歓喜の瞬間をを迎えた。
8勝、防御率1・74、奪三振62で投手3冠はほぼ確実。27盗塁もリーグで断トツだ。走攻守のレベルに比例してプロ意識も高い。記念すべき1年目を振り返り「2チームではマンネリにならないか」という思いが募っっていた。
片桐代表は「僕としては3年後に新しい球団を考えている」と、2013年を目標に球団拡張するプランを明かした。また、30日にトライアウト合格者が発表されるが、小西と06年女子W杯日本代表の同僚で新戦力の目玉、宮原臣佳投手は京都入りが確実。兵庫に偏っていた戦力も均等化される見通しとなった。
開幕後に急きょ前後期制を導入するなど“元年”ならではの混乱もあったが、先月16日の京セラDで最多の5027人を動員。「僕らの使命は女子野球を広めること。手応えを感じた」と片桐代表はうなずく。さらなる発展へ選手と機構が一体で進む女子プロ野球。真価は2年目の来年に問われる。
(2010年9月30日10時50分 スポーツ報知)