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柵のすき間に首挟まる 介護ベッドで8年間に40人死亡
介護ベッドの利用者が、転落防止用の柵(さく)のすき間に首が挟まるなどして平成14年〜今年5月に19都府県で計40人死亡していたことが30日、独立行政法人の製品評価技術基盤機構(NITE)への取材で分かった。消費者庁は事態を重くみて、介護現場で安全な使用が徹底されるよう厚生労働省に注意を促す方針。
NITEによると、16年3月、青森県で70代の女性がベッド横の転落防止柵のすき間に首が挟まり死亡した。経済産業省は21年3月、日本工業規格(JIS)の介護ベッドの規格を改正してすき間を狭くするなどし、メーカー側もすき間をカバーする部品を配布する対策をとった。だが、部品が取り付けられていなかった死亡事故例もあったという。
業界団体の「医療・介護ベッド安全普及協議会」(東京)も注意を呼び掛けている。