今季限りで現役を退く阪神の矢野燿大捕手(41)の引退セレモニーが30日、甲子園球場での今季最終戦となった横浜戦後に行われた。大型ビジョンに数々の名場面が映し出され、満員のファンから引退を惜しむように声援が送られた。
金本や下柳、横浜の村田らから花束を贈られ、矢野は涙をこらえながらマイクの前へ。ファンに「感謝」を伝えるとともに「皆さんの前に戻ってこられるように勉強してきたい。いつの日か、この甲子園で会いましょう」とあいさつした。
矢野はこの日に出場選手登録されてベンチ入りし、九回2死から出場する予定だった。だが、九回に藤川球が逆転の3ランを許し、出場機会はなし。それでも矢野は「いままで(藤川)球児にどれだけいい思いをさせてもらったか。どれだけ幸せをもらえたか。誰も文句を言うわけがない」とかばった。