NHK沖縄県のニュース　沖縄放送局

• 
• 

嘉手納町議会が抗議決議

アメリカ軍嘉手納基地で軍用機のジェット燃料およそ３キロリットルが流出した問題で、基地を抱える沖縄県嘉手納町の町議会は３０日、アメリカ軍に対し、再発防止と、自治体が基地内で環境調査を行えるよう求める抗議決議を、全会一致で可決しました。
この問題は、９月２７日の夜、アメリカ軍嘉手納基地の滑走路の近くに設けられた燃料タンクの上に設置された燃料の圧力を抜くタンクから軍用機のジェット燃料、２・９キロリットルが流出したもので、沖縄県や嘉手納町など、地元の自治体に連絡があったのは事故が起きてから、およそ２０時間後でした。
この問題を受けて、嘉手納町の町議会には、議員から、アメリカ軍に対する抗議決議案が提出されました。
決議案は、「燃料が地中に浸透するといった環境汚染の不安を無くすことは出来ない上およそ２０時間後に地元に連絡するというのは、住民を軽視するものだ」と批判した上で、アメリカ軍に対し、▼事故原因を究明し再発防止を図ることや、▼自治体が基地内で環境調査行えるよう求めています。
採決の結果、抗議決議は全会一致で可決されました。
この問題をめぐっては２９日、県の担当者が、現場の状況を確認するため、基地の中に入りましたがアメリカ軍は写真を撮影したり、土壌を持ち帰ることを認めず、流出した原因も説明しなかったということです。

09月30日　15時46分

•