これまでと、これから

え~と、リニューアル後のサイトのコラムでは、はじめましてですね。
アイドルマスター界の便利屋こと、ディレクターその1こと、ディレ1こと石原章弘と申します。
いきなり、全然関係ない話をしますが、さっき、自分の名前を打ち間違えて、
「石原アキヒロ」って書いたら、いきなり自分がカッコ良くなった気がしました。
これ「イチロー効果」とか、そんな名称で学会(←どこのだ)に発表できるレベルですね!

と、本当に全然関係ない話からはじまりましたが、ここからはマジメに皆様にお礼を。
2009年は、2月に『アイドルマスターSP』発売、9月に『アイドルマスター ディアリースターズ』を発売と、
バンダイナムコゲームスとして2つの、アイマス関連の商品を無事、発売することができました。
1年に2つもの商品を発売できたのは、アイドルマスターアーケード版稼働時より応援して下さっている
プロデューサーの皆様と、そしてアイマスファンの皆様の応援のおかげです。
本当に、今年も応援ありがとうございました。


と、今年はゲーム関連でさまざまな、チャレンジをしてきた訳ですが、
もちろん、アイマスはゲーム界だけではなく、多方面にわたり、様々な表現を行っています。

2009年もコミック関連では、講談社の少年ライバル誌上で「アイドルマスターブレイク!」を、
一迅社コミックREX誌上で「アイドルマスター Splash Red」「アイドルマスター Innocent Blue」
「アイドルマスター Neue Green」といったディアリースターズのコミック3本同時連載を
行い、連載はまだまだ続きます。スピンアウト4コマとして、「ぷちます」も電撃マ王誌上で連載中です。

ラジオも、ラジオ大阪様にて3年3ヶ月続いた「THE IDOLM@STER RADIO」を「THE IDOLM@STER STATION!!!」にリニューアル、フロンティアワークス様のラジオも「ラジオdeアイマSTAR☆」にリニューアルを行い、現在、好評迷走......じゃなくて、好評放送中です!
あ、携帯サイトも大幅リニューアルを行い、現在は録り下ろしの着信ボイスや、書き下ろしの壁紙を
ガンガン配信中です。

さらに、ハセガワ様からはまさかの戦闘機プラモが、ブシロード様からは、ヴァイスシュヴァルツとして、カードゲーム化を行い、テイルズと太鼓とかとコラボってみたり......。

あ、そうそう、2009年はイベントも死ぬほどやりましたね。
765vs961の構図で、1月にシークレットイベントをやったのを皮切りに、公開録音やら、
アニメロサマーライブへの参加やら、全国4ヶ所ツアーやら、12月23日に終わったばかりの
クリスマスパーティーやら......もう、何回イベントをやったのか、自分でも良くわかってません(笑)

CDも、メチャクチャ出ましたよね~......(←人ごとか!)
MSシリーズ、DSシリーズの2つのシリーズに、クリスマスアルバム、新ドラマCDシリーズ......。
全部、2009年の出来事なんですよね~~。

いや~、なんか、書き出してみたら、自分、結構働いたな!って、気がしました!
でも、多分、色々やってみたのには、自分達の『焦り』もあるのかな?って、
自己分析をしていたりもします。


どういうことかというと......。
2009年は、アイマスSTAFF一同、色々なことにチャレンジして、少しでも新しく、そしてファンの皆さんに、このまま未来永劫......とは言いませんが、少しでも長く楽しんでいただき続けることのできる
『アイマスの未来像』を探し出そうと、あがいていた気がします。

もちろん、いつでも『焦り』がある訳ではありません。
イベントを舞台裏で見させてもらっている時は
「ああ、これだけ多くの人が、全力で応援してくれている......。アイマスってすげえな!」
って思ったりもします。
でも「また、このパターンの話を書いてるし......。ああ、ダメダメだ!」とシナリオを
書いている時に自己嫌悪になってみたり「もっと売れないと、先が続かないよ~」と、
商品の売れ行きにため息をつくこともあります。

でも、この迷走は、大切な行動なのだと、自分は信じています。
アイマスの未来のために、ファンの皆様のために、そして、STAFF一同のために。
だって、アーケードでロケテスト稼働した当初からアイマスは、
ファンの人達と作り上げてきたコンテンツなんですから。
だから、これからも、ファンの皆様、プロデューサーの皆様の「お叱り」と、そして「愛のある言葉」をもとに、公式の行動を修正しながら、ともに、アイドル達を輝かせていきたいと思うんです。
身勝手な理屈かもしれません。
でも、少なくともSTAFFは「自信のない商品」を出すつもりはないですし「損した~!」と
言われないように、クオリティについては、STAFF一同全力で、底上げをしていきます。
公式として、皆の先頭に立つ者としての誇りと、責任は忘れません。
だから、皆さん。一緒に、2010年以降も歩いて下さい。
だって、僕達は、お互いに、アイドル達に心を奪われている仲間同士なんですから!


な~~んて、青くさいこと言っちゃいましたね。
では最後に、もう1つだけ。
アイドルマスターはもう、世間一般でいうところの「ゲーム」ではないのだと、僕は思っています。
アーケードや、Xbox 360や、PSPや、DSでパッケージソフトをプレイしても楽しい、
アイマスに関連する様々な情報を得ているだけでも楽しい、
携帯サイトを眺めてニヤニヤしてるだけでも楽しい、
ゲームは買ってないけど、CDを購入しているだけでも楽しい、
ニコニコ動画を見ているだけでも楽しい。
中の人を追いかけてるだけでも楽しい。
その全てが、アイマスという「ゲーム」の楽しみ方だと思います。
多分「人生=ゲーム」みたいな考え方でしょうか。
プロジェクトアイマスで唱えている、あらゆるメディアの壁をとっぱらっていく、
ということが、少しづつ実現している気がします。

バンダイナムコゲームスだからこそできること、
それを意識しつつ、慢心せず、来年もSTAFF一同、頑張ります。
そして、アイマス教の原典として機能する、最高の
パッケージソフトを、2010年、皆様のもとにお披露目できるように、
正月も頑張って働きます!来年も、アイマスですよ、アイマス!!!


......あ、やっぱり、三が日くらいは休ませて......(泣)


2009年12月25日 石原章弘