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更新日:2010.09.29

高橋建選手 引退試合 〜建さん ありがとう〜

本日、今シーズン限りで引退を表明している高橋建投手の引退試合が行われました。

試合前練習の様子 愛娘「優さん」「舞さん」と始球式。バッターは建さん
「建さん ありがとう」ポスターを掲げて球場が真っ赤に。 最後のマウンド
最後の登板を終えて 試合終了後、みなさまへあいさつ

今日は本当に夢のような一日をありがとうございました。小さいころからの憧れであったプロ野球選手になり、41歳の今日この日まで現役でできました。
広島東洋カープ松田オーナー、関係者の皆さま、本当にありがとうございました。監督さんやスタッフ、選手の皆さん、裏方さん、素晴らしい戦友が僕を支えてくれました。本当にありがとうございました。
41歳の今日まで現役でできたことは、本当に両親に感謝しております。丈夫な体に生んでくれて、おやじ、おふくろ、本当にありがとう。
また、近くでいつも見守ってくれた妻の陽子、娘の優、舞、本当にありがとう。
そして、ファンのみなさま、今日が最後の日となってしまいました。今までたくさんの応援を本当にありがとうございました。これからは皆さんと一緒にプロ野球、広島東洋カープを応援していきたいと思います。

最後になりますが、広島東洋カープが優勝し、監督がこのマツダスタジアムで宙に舞うことを祈っています。本当にありがとうございました。

選手、ご家族より花束 グランドを一周し、ファンにごあいさつ
マウンドで胴上げ みんなで記念撮影 セレモニー終了後、記者会見

最後の登板、投げ終わってホッとしています。
名前がコールされて、観客のみなさんが総立ちになって歓声を送ってくれたので、ジーンとくるものがありました。

キャッチャーミットをめがけて必死に投げてやろうという気持ちでいたんですが、実際バッターを相手にすると、いろんな不安はありました。でも弱気になってた時期の気持ちはまったくなく投げれましたね。

大野コーチからは、まだできるんじゃないかと言われましたが、やはり厳しいですね。今日のように腕がちぎれてもいいと思って投げることもないでしょうしね。監督には、ずっと身体の事を気にしてもらっていて、最後もずっとそのことを気にしながら、マウンドに立たせてもらいました。

最後の挨拶は、考え抜いたんですが、いっぱいぬけちゃって。本当はファンの方にパワーをいただいたということを伝えたかったんですけど、なかなか出てこなかったですね。僕は、夢を売る仕事だと思っていたんですけど、逆に希望やパワーやいろいろなものをファンの方からいただいたので、そこを伝えたかったんですけどね。

本当に僕にとっては特別な一日になりました。

高校のころから寮生活でずっと家を出ていたので、両親には冷たい子とよく言われたんですけど、ここまでできる体を授かったり、精神的にも親から学んだことがたくさんあるので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
近くでずっと支えてくれたのが妻、娘の2人です。家族に助けられることが多かったので、感謝しています。

一番の心残りは、優勝して胴上げをしたかったことですけど、スタッフ、監督さんをはじめ、一緒にユニフォームを着た方々はすばらしい方々だったので、本当にいい16年間でした。選手には絶対負けない気持ちをもって、より一層がんばってほしいです。

ファンの方とは、これから一緒にプロ野球、広島東洋カープを応援していきたいです。今まで本当にありがとうございました。

花束を渡してくれた横山とは同期なので、嶋もなんですが、あと5年ぐらい長くやってくれよと伝えました。同じく花束をくれた石原くんにも、選手会長としてがんばってくれていたんでありがとうと。他のチームに行かないでくれよと言いました。来年もカープのユニフォームを着てがんばってほしいなと。

試合前にみんなが僕のTシャツを着てくれていて。 ちょっと違和感があったんですけど、ベテランの前田くんや石井琢朗くんもみんなが着てくれていたんで、すごいうれしいし、そういう人たちに支えられてやってきたんだなと、仲間なんだなといろんな気持ちが湧いてきました。
ブルペンで待機している時は、毎日長いなあと思ってやっていたんですが、終わってしまうとあまりにも短かったなと。後悔や悔いはいっぱい残っていますけどね。