白菜価格高騰、ロッテマートが中国から緊急空輸

 白菜の価格が1株1万ウォン(約734円)台まで高騰する中、韓国の食卓に中国産の白菜が登場することになった。

 ロッテマートは29日、中国からおよそ5万株の白菜を輸入し、来月初めから販売する予定だと発表した。

 ロッテマートの関係者は、「キムジャン(11月下旬ごろ行われる越冬用のキムチの漬け込み)に向けて品不足が予想されるため、3カ月前から準備してきた。品切れに備えて中国に韓国人社員を派遣し、管理を続けてきたが、輸入過程で残留農薬検査など安全検査も実施する計画」と話した。中国産白菜の価格は、韓国産を大幅に下回る1株2500ウォン(約184円)程度になる見通しだ。白菜価格は今月27日に史上最高(1株1万3800ウォン=約1010円)を記録して以降、28日に1万1600ウォン(約850円)、29日には8800ウォン(約650円)とやや落ち着きを取り戻しているが、1カ月前の価格(4300ウォン=約320円)に比べると、依然として2倍以上の高値を付けている。

 これに伴い、パック入りキムチの製造業者は、来月から製品価格を10%程度引き上げる方針だ。ある大手キムチ製造業者の関係者は、「現在の白菜1株の価格は、パック入りキムチの製造原価より高い。来月から価格を7-10%ほど引き上げる方向で、流通業者と協議している」と語った。

洪源祥(ホン・ウォンサン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
関連記事
記事リスト

このページのトップに戻る