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甲府の強盗致傷事件 懲役7年の判決

2010年09月17日

 甲府市の銀行の夜間金庫に売上金を預けようとした男性を殴って現金を奪ったなどとして、強盗致傷などの罪に問われた昭和町西条、無職浅川直樹被告(35)の裁判員裁判は16日、甲府地裁で判決公判があった。深沢茂之裁判長は懲役7年(求刑懲役9年)を言い渡した。弁護側は控訴しない方針。(菊地雅敏)

 判決によると、浅川被告は3月28日早朝、甲府市上石田3丁目の山梨中央銀行貢川支店で男性を殴り現金約57万円などが入った集金袋を奪った。この6日前にも同市内のインターネットカフェの駐車場で男性を包丁で脅し、現金約1万7千円などを奪った。

 判決は、浅川被告が無計画な生活を送り、わずかな間に次々と短絡的に犯行に及んだとして、「酌量の余地はない」と指摘。一方で、深く反省していることも認めた。

 深沢裁判長は判決言い渡し後、裁判官、裁判員の思いとして「服役を終えて更生したら、まじめに生活するようにしてください」と述べた。

 公判後、裁判員と補充裁判員の2人が記者会見に応じた。男性裁判員は「分かりやすい裁判だった」としながらも、「心身共に疲れた」と感想を語った。補充裁判員の男性は「自分の行ったことが重大であったと真摯(しん・し)に受け止めて、社会に出てきてもらいたい」と話した。

 判決について甲府地検の矢野元博次席検事は「証拠に基づいた適正妥当な判断だ。裁判員には敬意を表したい」とコメントした。

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