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裁判員裁判:甲府・強盗傷害 懲役7年の判決 裁判員「更生願い判断」 /山梨

 夜間金庫に現金を預けようとしていた男性を襲って現金を奪ったなどとして強盗傷害罪などで起訴された昭和町西条、無職、浅川直樹被告(35)に対する裁判員裁判の判決公判が16日、甲府地裁であり、深沢茂之裁判長は懲役7年(求刑・懲役9年)の実刑を言い渡した。

 判決によると、浅川被告は3月28日午前5時半ごろ、甲府市上石田3の山梨中央銀行貢川支店駐車場で男性アルバイト店員(21)を殴り、約57万円が入った袋などを奪ったうえ、追いかけてきた男性をさらに殴ってけがをさせるなどした。

 深沢裁判長は「収入がないにもかかわらず風俗やパチンコに金銭を使うなど無計画な生活を送りながら、次々と短絡的に犯行に及んだ」と指摘した。

 判決後、同地裁内で開かれた記者会見には裁判員を務めた無職、鈴木正雄さん(81)=甲府市=と補充裁判員の飯室浩信さん(22)が出席した。

 鈴木さんは「疲れましたが、被告は冷静に判決を受け入れてくれたように見えた。心残りはありません」。飯室さんは「選任されたときは『被告の人生を自分が左右してしまうのでは』という怖さがあった。ただ、最後は被告がきちんと更生してくれるようにと思いながら判断できた」と、3日間の審理を経て、それぞれ納得して判決に臨んだ心境を明らかにした。

 浅川被告の代理人弁護士によると、浅川被告は控訴しない意向。【水脇友輔、春増翔太】

毎日新聞 2010年9月17日 地方版

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