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「日本最高レベル」家賃531万のマンション登場

家賃530万円の部屋がある東京・鶯谷町のマンション
家賃530万円の部屋がある東京・鶯谷町のマンション
Photo By スポニチ

 東京・代官山に超高級賃貸マンションがお目見えした。家賃最高額の部屋は531万円で、専有面積は500・38平方メートル。総工費約400億円をかけてこのマンションを完成させた住友不動産の担当者は「広さ、金額とも日本最高レベル」と話した。企業経営者や日本駐在の外国人をターゲットとしており、家賃531万円の部屋は、すでに入居希望者が契約を進めているという。

 庶民には手が出ないこんな部屋にいったい誰が住むのか――。同社担当者は「日本企業の経営者や外国企業の駐在員らがターゲット」と、表情を変えずに淡々と話した。

 超高級賃貸マンションは、渋谷区鶯谷町の「ラ・トゥール代官山」。JR渋谷駅と東急東横線代官山駅から徒歩8分で、地上7階地下1階建て。家賃531万円の部屋は最上階。専有面積500・38平方メートルというのは想像もつかないが、計算してみたら実にテニスコート約2面分もあった。

 入り口の自動ドアを入ると、目の前に約30平方メートルの空間が広がる。1ルームマンションがすっぽり入る、このスペースが玄関ホールというから驚き。約93平方メートルあるというリビングルームに足を踏み入れると「小規模校の体育館?」と感じ、約43平方メートルのキッチンに設置された5つのガスコンロを見た際には「こんなにあっても使わないのでは」と考えてしまった。ほかにも、42平方メートルのベッドルーム、渋谷の町が見渡せる総ガラス張りのバスルーム、5カ所のトイレ、約40平方メートルのウオークインクロゼット、約72平方メートルのルーフテラスなど…。広さだけでなく、大理石が使われるなどしたそれぞれの部屋の高級感にため息が漏れた。

 担当者は、間取りについて「通常の1DK、2DKという表現は難しい。強いて表現すれば、LLDDKKプラスMB(マスターベッドルーム)となる」と聞いたことのない“言葉”を口にした。

 1カ月の駐車場代は8万円で、敷金は4カ月分(礼金はなし)。駐車場と最高額の部屋を借りる際には2663万円かかる。国税庁によると、民間企業で働く人が09年中に受け取った平均給与は405万9000円で、前年比23万7000円減。過去最大の下げ幅となっているが、担当者は「すでに最高額の部屋も含め契約が進んでいます。最高額の部屋の方は詳しく言えませんが、日本人です」。思わず「あるところにはあるのか」とつぶやいてしまった。

 <最高の広さ、金額>国内の分譲・賃貸マンションの調査などを行っている不動産経済研究所の担当者は、専有面積500平方メートル、家賃531万円の賃貸マンションについて「非公表の所もあるが、これまでで最高の広さ、金額と思われる」と話した。また、入居希望者層については「税金対策として日本企業のオーナーや外国企業の駐在員が借りることになると思う。ただ、リーマンショック以降、家賃300万程度の賃貸マンションは苦戦しているので、今後、こういうマンションが増えるとは考えにくい」と話した。

 <分譲でない理由は>住友不動産では、分譲ではなく、賃貸とした理由について「1度買ってしまうとライフスタイルをそれに合わせなければならない。それに対して、ライフスタイルに合わせて住み替えることを考えている人が多くいると分析している」と説明。今後の見通しについては「これからも一定の需要があると考えているので提供を続けていきたい」と話した。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年09月30日 ]

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