九月二十六日。秋晴れの快晴。朝。 九時五分劇場到着。楽日くらい遅刻したくなかったけど やっぱし五分遅刻してしまった(恥)(申しわけない) でも、ロビーから扉を開けると、もう全キャスト全開で、 恒例となった『ヨリコ小返し稽古』の真っ只中。 舞台上を4つの空間に区切り、上でも下でも今日の依子 (須藤茉麻さんと清水佐紀さん)のシーンを早回しかつ 早口で、キャスト全員が役を入れ替え取り替えしながら すべておさらいしているのだ。少しでも安心して主役に 臨めるように。。
なんて生き生きしてるファンタスティックな光景だろう。
梨沙子さんが「旅館みたい!千と千尋の旅館みたい!」 塩、全く同感。まさに「湯屋」みたいな熱と活気なのだ。 音響の百合山さんは当然サウンドチェックなどの作業が あるため、音は入らない俳優部だけの稽古。ちぃさんが 「次、ディズニーランドのシーンだね!」と突然元気に アカペラでサントラ曲を歌い出した。(ご覧になった方、 どこのシーンかおわかりになりますでしょうか?(笑) 正解は、大阪千穐楽のあとで)
前夜、劇場全体に、音声多重すすり泣きの雨を降らせる 大感動の依子(主役)を演じきり、みんなよりひとあし はやく「依子を、卒業」した、ちぃ(徳永千奈美)さん。 さすがに今日はほんのちょっとは気が抜けちゃうのかな、 みたいな失礼な心配などみじんもさせない、あげあげの きらきら笑顔とはつらつの声で、おれは「これは、今日 も絶対にうまくいくナッ!」そう確信して、ステージを あとにして、楽屋ちかくの神だなの「演劇の神さま」に 手を合わせにいった。今日は「南無(なむ)」とは唱え ませんでした(苦笑)
マチネの依子は、須藤茉麻さん。 透き通るような気がみなぎっていて、ものすごくかっこ よかった おいらは劇場の最後列で静かーに立ち見していたのだが 劇中のあるシーン、茉麻さんが「うそつき!」って叫ぶ ところから涙腺決壊、静かにしていられなくなりました。 途中、あるハプニングが起きた時も、出てた全ての俳優 の「役を演じながらの」リカバリーが見事だったけども、 なにより、茉麻さんの「こんなことでブレてたまるかっ」 って役を生ききる姿が、燃え立つ炎のように胸を衝いた。
渾身の依子を演じきり、満場のお客さまからいただいた ダブルコールを受けて、ひとりでステージのまんなかに 立った茉麻さんは、堂々としてたおやかですてきだった。
写真1。 須藤茉麻さん with 丹羽多聞アンドリウ兄さん
写真2。 須藤茉麻さん with 南–純弥-翔太 & 斉藤-リーチ-佑介
写真3。 須藤茉麻さん with 大人の三兄弟
写真4。 須藤茉麻さん with ざねさん & 塩(ちゃっかり青の衣裳)
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Date: 2010/09/28(TUE)
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