左からのクロスにヘディングシュートを放つマギヌン=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスは28日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、10月2日の仙台戦(瑞穂陸)に向けて、2部練習をした。25日の清水戦(アウスタ)で3アシストを記録し、通算9アシストでJ1アシストランキングのトップに並んだMFマギヌン(28)は、次戦でもゴールに結びつくパスで勝利に貢献する。
アシストを身上とするマギヌンが、この日のシュート練習では、左右からのクロスに対して、ポイントゲッターに変身した。ミニゲームでは、絶妙のスルーパスで味方の決定機を演出していた。
25日の清水戦では、5得点中3点をアシスト。アシスト数で、横浜MのMF中村を抜き、G大阪のMF遠藤とともにトップに並んだ。右DF田中は、「中盤で“ため”をつくってくれる選手がいるからサイドバックが攻め上がれる」、DF闘莉王は「マギヌン(の動き)が効いていた」と、アシスト以外のプレーも絶賛した。
マギヌンは、「攻撃では、味方の誰がフリーなのかを確認し、ボールをキープして、“ため”をつくることを意識している」と、持ち味を発揮できたことに、納得の表情を見せた。
自身は今季、3月13日川崎戦(豊田ス)での1得点しか記録していない。しかし、「自分としては、ゴールを最重要視はしていない。パス、中でもゴールにつながるパスが大事だと思っている」。だから、アシストの記録は素直に喜んだ。
次戦の相手、仙台とは、前回の対戦(5月9日、ユアスタ)で、右太ももの肉離れを再発させた苦い記憶もある。しかし、「自分は常に後ろを振り向かず、前に進むタイプだから悪かったことは気にしない」と言い切った。
「優勝という目標を達成するため、毎試合、決勝のつもりで残り10試合をできるだけ勝つことを目指す」。2位の鹿島との勝ち点差は「7」と開いた。首位をキープするために、マギヌンは、チームの得点に貢献するという自分の役割を全うする。 (伊東朋子)
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