◆日本ハム4−0オリックス
マウンドをならす日本のエースの姿に、京セラドームがどよめいた。25日のソフトバンク戦で9回146球を投げ抜いたばかりのダルビッシュが4点リードの8回裏から救援登板。引退試合となった先頭の代打・塩崎には直球を3つ続けて安打を許したが、続く代打・T−岡田はフォークで三振。後続も打ち取り、中2日での1イニングをきっちりと抑えてみせた。
試合前まで起用を迷っていた梨田監督は「行けます」という本人の感覚を信じて決断。「チームのためにやってくれた」とたたえた。ダルビッシュも「僕も自分の回復ぶりにびびってますね」と笑った。
日本ハムはこの勝利でレギュラーシーズンを終了。ただ、残り2試合を残すロッテが連勝するとCS進出は消滅する。そのため今オフにはポスティングでのメジャー移籍が取りざたされるダルビッシュにとっては国内最終登板となる可能性もある。試合後、メジャー移籍についての報道陣の質問を「CSに合わせて調整してますので」と強い口調で遮った。
もちろんダルビッシュ自身はこれを国内最後のマウンドとするつもりはない。試合後はレフトスタンドの日本ハムファンにナインとともにあいさつ。穏やかな笑顔で手を振っていた。 (宮崎厚志)
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