阪神・マートンがセ・リーグ最強の安打製造器となった。初回、内海から右前打し、シーズン204安打のリーグ記録に並ぶと、3打席目の6回は右前打。一挙3得点の反撃を導いたこの一打が新たな歴史を刻む今季205夲目のヒットとなった。場内の歓声に笑顔で返したマートンだったが、試合後は笑みはなく「チームが負けて悔しい」と表情を曇らせた。
安打を積み重ねての記録達成。「神様、サポートしてくれたチーム、監督やみんなのおかげ。個人的にはできたこと(記録)はうれしいが、今の時期、勝つことが一番大事」。個人記録は二の次とチームプレーに徹するマートン。イチロー(オリックス)が1994年に達成した210安打の日本記録更新へはあと6本。残り8試合で、日本新にも期待が高まる。 (桝谷紘)