むじな@台湾よろず批評ブログ

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軍事信奉の中国に法律論で対抗しようとしない旧来の左派は、平和主義に値しない現代のチェンバレンだ

2010-09-27 19:22:05 | 日本政治・社会
右派の批判をひとしきりしたが、ここで、旧来式の「平和主義左翼」への批判もしておこう。
もちろん菅政権中枢を占めるリベラル派はそうした旧式の左翼ではないことを断っておく。
しかし民主党左派でも横路孝弘ら旧社会党につながる旧式左派は、「平和主義」を掲げながら、どういうわけか中国には弱腰なのである。

いわく「中国が怒っている以上、釈放はやむをえない」

平和主義は中国のように軍事や独裁を振り回す軍国主義国家を批判し、それに対して法律など平和的手段を駆使して対抗・抵抗を試みるのが、本当の平和主義というのではないのか?
中国が人権や法律や主権やルールを無視した独裁的手段を繰り出してきた場合、これに強い意思で対抗してこそ平和主義や左派というに値する。
「中国が怒っているから」というのは、ナチスが怒っているからといってナチスに甘い態度をとってきたチェンバレンの二の舞である。
左派はひょっとしたら右派が軍事的手段で中国に対抗していることを唯一の方法だと勘違いして、中国に対抗することそのものを右派的だと錯覚しているのではないか?

しかし、それは右派の「軍事には軍事で」という主張こそが間違っているのであって、今回の中国の理不尽な侵略・不法行為に対しては、あくまでも平和的な法律論にたって、検察・警察・海保などの手段と組織を駆使して、対抗することは十分に可能なのだ。
実際、菅内閣は途中までそうしてきたし、それで突破することは可能だった。
それができなかった点では、菅内閣の非力を非難すべきだが、だからといって、非軍事的に法律論を堅持していく方法に絶望してはならない。
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コメント

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Unknown (りょう)
2010-09-27 22:27:18
 旧式左翼といっても、日本共産党は領土問題にきちんと主張しているのではないでしょうか。

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