野球:ロッテのチョン・ジュンウ、警戒ものともせず大暴れ

写真提供=NEWSIS

 「斗山がなぜ僕を警戒するのですか。警戒する理由がないのですが」

 ロッテのチョン・ジュンウ(24)は、斗山との準プレーオフ第1戦の前、「斗山の金卿文(キム・ギョンムン)監督が要注意選手第1号に挙げた」との話を聞き、このように述べた。チョン・ジュンウは「打撃が下降気味なので、積極的に打っていきたい」と話した。

 だが、金監督がチョン・ジュンウを要注意選手に挙げたのには理由があった。今季チョン・ジュンウは、斗山戦で3割5分7厘、6本塁打、7打点をマークするなど強いところを見せた。このため金監督は、「下位打線のチョン・ジュンウを抑えれば、ロッテの攻撃力を弱めることができる」と語った。

 だがチョン・ジュンウはそんな警戒をものともせず、準プレーオフ第1戦で貴重な一発を放った。5-5の同点で迎えた9回表、先頭打者のチョン・ジュンウは、斗山の鄭載勲(チョン・ジェフン)投手から決勝の本塁打を放った。チョン・ジュンウは2回表にも左前に適時打を放つなど、4打数3安打、1本塁打、2打点、2得点をマークした。試合は10-5でロッテが勝利した。

 「チョン・ジュンウはスターの影ではなく、スターの一人」と称賛したロイスター監督の期待に応えたわけだ。

 チョン・ジュンウは2008年にロッテに入団。昨季までは41試合しか出場していない。昨年の準プレーオフは、左手のひらの骨折により自宅で観戦した。

 だが今季は114試合に出場。打率2割8分9厘、19本塁打をマークし、ロッテの中心選手に成長した。この日最優秀選手(MVP)に選ばれたチョン・ジュンウは、「努力すればレギュラーになれると信じていた」と語った。

姜鎬哲(カン・ホチョル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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