5回、城島は李の本塁突入をブロック(撮影・山口 登)
「阪神5‐7巨人」(28日、甲子園)
阪神・城島は語気を強めながら言った。新天地で追い求めた優勝の2文字が目の前にある限り「僕らは(優勝目指して)やらなきゃいけないんだから」と言った。Vへの絶対条件は残り8試合、全勝するしかない。それでも可能性があるからこそ、がけっぷちに立たされても前を向く。
立ち上がりから、投げ急ぐスタンリッジを制御しようと必死だった。両手を大きく振りながら「間を取れってジェスチャーはしてたんだけど」と悔しさをにじませたジョー。立ち上がりに4安打、2死球が絡んで3点を失った。直後の二回は三者凡退に抑え立ち直ったかに見えたが、悪夢は三回に待っていた。
2死から長野の内野安打と2四球で招いた満塁のピンチ。ここで内海に初球の外角直球を左前へ運ばれて2点を失い、試合の主導権を渡した。「2死からだからね。次が投手だったし、(古城は)厳しく攻めるのは常識ですから。リズムを作る前に打たれてしまった」と唇をかむ。
手痛い敗戦で巨人との対戦成績は11勝12敗となり、今季の勝ち越しはなくなった。だが城島は「巨人がどうこうではなく、可能性がある限り、チームメートを信じて戦っていくしかないんだから」と言い切る。
今シーズン、チーム状態が良くない中でも城島は前を向いて戦ってきた。そして何度もピンチを救ってきた。その姿勢を失わない限り、Vへの可能性はゼロではない。
(2010年9月28日)
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