2010年 9月 29日
日中関係の悪化で中国の水墨画展延期
日中関係悪化の影響を受けて倉敷市立美術館で来月開催予定の中国書道家の水墨画展が延期になったことがわかりました。延期になったのは倉敷市の友好都市、鎮江市ゆかりの書道家、丁かん加さんの水墨画展です。展覧会は市立美術館で来月13日から17日まで開催される予定で倉敷市は丁さんと作品の展示方法などを打合せして準備を進めてきました。しかし尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で日中関係が悪化したため双方で協議して開催延期を決めたということです。倉敷市では状況が収まった段階で開催したいと話しています。

洛陽からの訪日団 訪問中止
岡山市の友好都市、中国・洛陽市の幹部らが、来月予定していた岡山訪問を中止することになりました。岡山市によりますと訪問を中止したのは、洛陽市人民政府の楊炳旭副市長ら5人です。一行は、奈良県で開催される東アジア地方政府会合への出席に合わせて、来月5日と6日に市を訪問する予定でした。しかし、市が29日朝、電話で確認したところ、「旅券申請書類に不備があり、河南省から出国の許可が得られない」と訪問中止の申し出があったということです。中国漁船衝突問題との関連はわかっていません。岡山市には今月25日にも、来月のおかやま国際音楽祭に出演する予定だった洛陽の音楽家らの訪問を中止するとの連絡があったばかりでした。

琴平町 温泉に水道水混ぜる
香川県琴平町の温泉街で源泉を管理している町が、2年4ヵ月にわたり湯量不足を補うために、温泉に水道水を混ぜて旅館などに供給していたことが分かりました。琴平町によりますと2007年に温泉の掘削に成功しましたが、当初見込んだ量の温泉が湧かなかったため、平均して源泉の1.6倍、多いときには7倍の水道水を混ぜて、旅館などの施設に供給していたということです。この温泉は町内10の旅館に供給されていますが、琴平町は水を加えている事実を先月末まで伝えていなかったということです。町は29日、旅館の担当者を集めて謝罪したうえで適切な表示を行うよう旅館に要請しました。

大麻取締法違反容疑で4人逮捕 大麻押収
営利目的で大量の大麻を栽培したとして香川県警は岡山市の会社役員など4人を大麻取締法違反で逮捕するとともに大麻草1.2キロと栽培道具を押収しました。大麻を栽培したとして逮捕されたのは岡山市北区の会社役員、大山雅弘容疑者(44)ら4人です。警察の調べによりますと大山容疑者らは香川県三木町の倉庫で今年7月中旬までの4カ月余りに渡って販売する目的で大麻を栽培するなどした疑いです。また県警は倉庫から大麻草約1.2キロのほか栽培に使った植木鉢や照明器具などあわせて700点を押収しました。警察の取調べに対し大山容疑者ら3人は容疑を否認、残りの1人はおおむね認めているということです。

浜田知事 火事の芸術祭会場を訪問
27日、高松市の男木島で瀬戸内国際芸術祭の会場が火事になったことを受け、香川県の浜田知事が29日、現場を訪れ、現状を確認しました。浜田知事は29日午後、男木島に入り、芸術祭の作品が展示されていた旧公民館などの現状を確認したほか1人の遺体が見つかった鉄工所の前では手を合わせ冥福を祈っていました。また現場で話を聞いた地元の自治会長から観光客の安全を確保するためにも、早くがれきを撤去して欲しいなどの要望を受けました。4棟が全焼した現場は現在もそのままで、浜田知事はがれきの撤去に向け、早急に対策を検討したいとしています。