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次は国政?東国原氏 宮崎知事選不出馬を表明
12月に行われる宮崎県知事選への不出馬を表明後、記者会見する東国原知事
Photo By 共同 |
宮崎県の東国原英夫知事(53)は29日、任期満了に伴う12月の知事選に出馬しない意向を正式に表明した。口蹄疫終息を受けて課題が山積する中、1期4年だけで退任する。来年4月に予定される東京都知事選や、次期衆院選への出馬が取りざたされているが、退任後の進路については「白紙」を連発。ただ、国政や首相の座への意欲も隠さなかった。
東国原氏は同日夕の県議会本会議で、「2期目の知事選には出馬しないという結論に至った」と表明。普段の作業着姿ではなく、黒っぽいスーツにグレーのネクタイ姿で、「期待していただいた方には申し訳ない」と神妙な表情で謝罪。不出馬の理由については「県知事としての限界を感じてきた」などと説明した。
官製談合・汚職事件による前知事の辞職に伴う07年の知事選で、無党派層の圧倒的な支持を受けて初当選。公約に掲げた「宮崎県のセールスマン」を実践し、県産品の売り込みに全国を走り回った。一方、宮崎では口蹄疫終息を受け、経済や畜産の復興に向け課題が山積しており、退任には批判の声が上がっている。
関係者によると、退任後は都知事選や衆院選への出馬を検討しているが、東国原氏は「次のステージがどこに変わるかは分からない」と明言を避けた。本会議後の会見でも「未定」「白紙」と繰り返し、はぐらかした。
ただ、「国のシステムを根本的に変えないと、地方の疲弊、国の閉塞(へいそく)感は是正できない」と国政に意欲をにじませる場面も。「霞が関から国民に大政奉還させるためにどう動くか、おいおい考える」とも述べ、「総理を目指すのか」との質問には「なりたいんじゃない。この国の形を変えるために何かをしなければいけない」とまくしたてた。
08年に中山成彬元国土交通相が衆院選宮崎1区からの不出馬を表明し、後継候補として浮上。昨年夏の衆院選で自民党から立候補を要請されると、自らを党の次期総裁候補にすることなどを求めて反発を招き、出馬を断念した。地元後援会によると「国政への思いは捨て切れていない」といい、水面下で自民党に接触を図っているとされる。
一方、都知事選出馬も有力視されており、県関係者は「都知事の存在感や発言力の大きさは魅力的。都知事が本命ではないか」とみる。退任を決断したのは支持率が高い間に次のステップを目指そうとする意図があるとの指摘もある。
宮崎県知事選は12月9日告示、26日投開票。現時点で立候補の表明はない。知事の任期満了は来年1月20日。
▼宮崎公立大有馬晋作教授(行政学) 「改革派」のイメージが先行しているだけで(県職員や業界団体との)摩擦や対立を避けるなど、入札制度以外の改革は不十分だった。財政改革は前知事より踏み込んでおらず、県民生活や経済は向上していない。一方、知事選で掲げたマニフェストにのっとった県政運営に取り組み、宮崎県の知名度を上げ、特産品のトップセールスや観光分野で成果を出した点は評価できる。改革は1期目で種をまき、2期目、3期目で収穫するもの。不祥事がないのに、知事が1期で辞める例はあまりなく、首をかしげる。
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