71歳下着ドロ５年で2000枚、自慰行為に…

　女性用下着を盗もうとしたとして、警視庁小平署は２８日までに、東京都東大和市の無職森岡晃将容疑者（７１）を窃盗未遂容疑で現行犯逮捕した。同署は同容疑者の自宅から、パンティーやブラジャーなどの女性用下着約２０００点を発見。約５年前から盗み続けていたという。同署は東大和市周辺の市町村でも同様の犯行を繰り返していたとみて裏付け捜査を進めている。

　逮捕容疑は９月１３日午前８時３５分、小平市内にある民家の敷地内に侵入し、縁側に干してあった無職女性（３５）の下着を盗もうとした疑い。女性の家族が家におり、声を掛けたところ、森岡容疑者は逃走した。しかし、通りがかった男性が同８時４０分ごろ、同容疑者を取り押さえて小平署に通報、引き渡した。森岡容疑者は一切抵抗をせず、容疑を認めているという。

　同署が森岡容疑者宅を家宅捜索したところ、１階居室にある押し入れ内から、女性用パンティー１０００点以上、ブラジャー７００点以上、その他キャミソールなど数百点、計約２０００点の女性用下着を発見、押収した。多くがスーパーなどのポリ袋に無造作に詰められていたという。大量の下着は整頓されておらず、一部はカビが生えるなどしていた。パンティーなどを盗んで自宅に持ち帰った動機について同容疑者は「性欲を満たすために盗んだ」と供述。自慰行為に使用していたという。

　下着類は若い女性用のピンクや黒のセクシーなタイプから、年配向けとみられる白やベージュ色で、お尻全体をカバーする安心感のある大型タイプ、同タイプの伸び切ってしまったものなど多種多様。“守備範囲”は広く、特に若い女性の下着だけを狙っていたわけではないようで、「５年くらい前から、縁側に干してある下着を手当たり次第に盗んだ」と供述しているという。

　森岡容疑者は東大和市の自宅で息子と２人暮らし。息子は父親の隠された“趣味”に「まったく気づかなかった」と話しているという。小平署では、同容疑者が住む東大和市周辺の東村山市、立川市、小平市などで犯行を重ねていた可能性があるとみて、近隣署に協力を求めながら、裏付け捜査を進めている。

　［2010年9月29日8時17分　紙面から］