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東国原氏:宮崎県知事選不出馬表明 都知事選や衆院選検討

議会で次期県知事選への不出馬を表明する東国原英夫宮崎県知事=宮崎県議会で2010年9月29日午後5時32分、矢頭智剛撮影
議会で次期県知事選への不出馬を表明する東国原英夫宮崎県知事=宮崎県議会で2010年9月29日午後5時32分、矢頭智剛撮影

 宮崎県の東国原英夫知事は29日、県議会本会議で、任期満了に伴う知事選(12月26日投開票)への不出馬を表明した。東国原氏は今後の進路について言及しなかったが、知事周辺によると、来春予定の東京都知事選や、自身を党首に新党を設立したうえでの次期衆院選への出馬を検討しているという。

 家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)で大きな打撃を受けた地域経済の復興は、次期知事に委ねられることになった。知事選への立候補表明者はまだいないが、県内の市長や元国会議員らの名前が取りざたされている。

 東国原氏は官製談合事件で前知事が逮捕された後の07年の出直し選で「宮崎をどげんかせんといかん」と訴えて初当選。就任後は宮崎牛やマンゴーのトップセールスや公共工事の入札改革で話題を集めた。しかし、県政運営では地方自治における国と県の権限や財源の格差に不満を募らせ「国の形を変えたい」と訴えることも多く、過去2回の国政転身騒動もあった。

 昨夏の衆院選前には自民党からの出馬を要請されたが、任期途中での転身に世論が反発して断念。口蹄疫問題では、防疫対策の責任を巡り国と対立した経緯もある。【石田宗久】

毎日新聞 2010年9月29日 18時52分(最終更新 9月29日 20時03分)

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