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HRP-2は、経済産業省が1998年から5ヵ年計画で実施中の「人間協調・共存型ロボットシステムの研究開発」【プロジェクトリーダー
井上 博允 教授( 東京大学 )】( HRP:Humanoid Robotics Project )の一環として、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)【理事長
牧野 力】から財団法人製造科学技術センター(MSTC)【理事長 亀井 俊郎】への委託・産総研との共同研究により開発された人間型ロボットの最終成果機です。
共同開発の分担は、川田工業が主担当として設計製作を行い、産総研知能システム研究部門ヒューマノイド研究グループ(金子 健二 主任研究員ら)が全体仕様設計、安川電機が腕部仕様設計、産総研知能システム研究部門3次元視覚研究グループ及び清水建設が視覚部仕様設計をいたしました。
HRP-2は、身長154cm、体重58kg(バッテリ含む)、腰2軸を含む30自由度を有し、軽量・多自由度を実現しています。また、股関節が片持ち構造で隘路の歩行が可能な点、電装系の高密度実装によりバックパックを不要とした点に特徴があります。
平成14年3月に発表したHRP-2プロトタイプとは、身長、体重、自由度については同じですが、技術的には最終成果機では次の点が改良されています。
- 高性能化− 脚部アクチュエータにクーリングシステムを実装したことにより連続歩行時間が延長。不整地歩行に適した足裏機構の開発。リンクおよび軸剛性を大幅にアップし、歩行機能と作業機能を向上。
- 高信頼性化− 電装デバイスのノイズ対策を強化し、システム全体の安定性が向上。コンピュータシステムとアクチュエータドライブシステム周りにクーリングシステムを増設したことにより対温度環境性能が向上。
- 小型化− 内部配線を大幅に基板化したこと、専用バッテリパッケージの開発により、胴体部の小型化を実現。
また、HRP-2の外観デザインは、「パトレイバー」等のアニメーションのメカデザイナとして著名な出渕裕氏が担当いたしました。さらに、同氏により、HRP-2を「Promet(プロメテ)」と命名いたしました。
HRP-2は内部APIを公開する計画であり、ユーザによるソフトウェア作成が可能であることから、今後、人間型ロボットの研究開発に大きく寄与するものと期待されます。
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