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差別と人権を考える県民集会 1800人が参加 | ||
差別と人権を考える佐賀県民集会が28日、佐賀市で開かれ、講演した全国人権教育研究協議会代表理事の石村榮一さんは「何かをしてあげるというのではなく、同じ目線に立って、相手に寄り添う社会の実現を」などと訴えた。
石村さんは教師として長崎市立銭座小学校などで同和教育に取り組んできた。その経験から、差別を生むのは「固定観念」とし、解消するには「学びこそが力になる」と話した。また、大人の世界に残る差別体質が子どもたちにも連鎖して「いじめ許容空間」を生んでいるとも指摘した。
会場に「左手をスケッチしてください」と呼びかけ、「右利きの人はいいが左利きの人は困ったはず。多数派はごう慢で少数派に思いを巡らせることは難しい。少数派も意見を出しにくい」と“気づき”を促すと、参加者も大きくうなずいた。
集会は県内の民間企業や団体でつくる部落解放・人権政策確立要求佐賀県実行委員会(大坪潔晴会長)が主催。約1800人が参加した。 |
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2010年09月28日更新 |