【社会】リニモ着服、元主幹を逮捕 横領容疑で愛知県警2010年9月28日 16時01分
愛知県でリニモ(東部丘陵線)を運行する第3セクター愛知高速交通(同県長久手町)の多額横領事件で、県警捜査2課と愛知署は28日、業務上横領の疑いで同社元主幹の山田泰準容疑者(45)=同県豊明市=を逮捕した。社内調査に約8900万円の着服を認めており、県警は裏付けを進める。 捜査関係者によると、山田容疑者は4月、名古屋市の銀行支店で、売上金などが入った同社の口座から、300万円を引き出し着服した疑いが持たれている。県警は28日午前、同容疑者に任意同行を求め、関係先を家宅捜索した。 同社によると山田容疑者は当時、総務課に所属し、出納責任者として預金通帳2通と銀行印を管理していた。昨年4月3日からの1年間に、名古屋市内の複数の銀行支店で55回にわたり、1回に30万〜400万円を引き出したとされる。 今年4月の期末会計監査で発覚。山田容疑者は社内調査で着服を認め、「週末ごとに競馬に使い、すべて使い切った。次第にエスカレートし、取り返しがつかなくなった」などと説明した。 同社は今月、業務上横領の疑いで、県警に告訴していた。山田容疑者は名古屋鉄道からの出向者で、名鉄が5月、懲戒解雇している。 リニモは愛・地球博(愛知万博)会場へのアクセスとして2005年3月に開業し、藤が丘(名古屋市名東区)〜八草(愛知県豊田市)の8・9キロを結ぶ。愛知高速交通は県や沿線市町が出資し、神田真秋知事が社長を務めているが、厳しい経営が続いている。 (中日新聞) PR情報
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