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【社会】

岡崎市図書館の利用者情報流出 業者ミスで159人分

2010年9月28日 15時26分

 愛知県岡崎市立中央図書館の利用者159人分の個人情報が、システム開発の管理会社三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS)のミスで、インターネット上に流出していたことが分かった。MDISが28日、岡崎市役所で会見し、謝罪した。

 同社によると、流出したのは2005年6月末現在の「延滞予約本リストデータ」。利用者159人分の氏名や年齢、電話番号、貸し出し図書名などが含まれていた。

 同図書館に新しいシステムを構築中だった06年1月ごろ、同館のみに保存するはずだったデータを、誤って同社のコンピューターに保存。個人情報が混入したシステムを製品として、全国37の自治体図書館に販売した。このうち宮崎県えびの市と福岡県篠栗町の図書館のデータが、別の保守管理業者のミスでネットからアクセス可能になり、岡崎の情報をそれぞれ数人が閲覧した。

 このほか、岡崎市立中央図書館の別の利用者4人のデータが37館のシステムに、別の図書館の10人のデータが数館に混入していたが、ネットへの流出はなかった。

 MDISの西井龍五常務は「個人情報の取り扱いに関する認識が甘い部分があった。深くおわびし、再発防止に努めます」と謝罪。

 岡崎市立中央図書館が入居する市図書館交流プラザの米津真総合館長は「守秘義務や個人情報の複写禁止に反し、明らかに契約違反。損害賠償請求などの法的措置を含め、契約の白紙化や指名停止も検討する」としている。

(中日新聞)

 

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