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【大リーグ】

イチロー けん制球が直撃!! でも「命に別条ないよ!!」

2010年9月28日 紙面から

レイズ戦の5回、ロペスの適時打で生還し、二走フィギンズ(左)をハイタッチで迎えるマリナーズのイチロー=トロピカーナ・フィールド(共同)

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 【セントピーターズバーグ秋野未知】メジャー初の全試合先発がかかるマリナーズのイチロー外野手(36)は26日(日本時間27日)のレイズ戦の5回、一塁走者時に右脇腹へけん制球を受けるアクシデントに襲われた。しばらくプレーを中断したものの、その後の味方の攻撃で三進、先制の生還と鉄人ぶりを発揮した。この日は2安打で今季通算205安打とし、メジャー自己ワーストだった05年の206安打超えまであと2安打。マリナーズはア東地区首位のレイズに6−2で快勝し、連敗を3で止めた。

 何が起きたんだ!? マリナーズナインが一瞬、凍り付いた。5回2死、四球で出塁した一塁走者イチローがベースに触れたまま、しばらく立ち上がれない。先発右腕シールズのけん制球がそれ、頭から帰塁した51番の右脇腹を直撃したのだ。呼吸ができず、少しひざを突いてから、ゆっくり立ち上がると、場内から拍手が起きた。

 「瞬間だけやね。呼吸の方。痛みはそりゃ、明日とかにも出るだろうけどね。命に別条はないですよ」

 その後の切り替えは早かった。まず、けん制球に全く触れなかったペーニャ一塁手に「お前、わざと捕らなかったんだろう」と塁上で冗談を一発。すると、ペーニャがあまりに大笑いするのにつられて、笑いだした。プレーでは、次打者フィギンズの二塁打で三塁まで激走すると、3番ロペスの適時打で先制のホームイン。メジャー自身初の全試合先発に向け、鉄人ぶりを見せつけた。

 バットの方はアクシデント前の2打席で連打し、6試合連続で今季通算205安打。残り7試合で、メジャー自己ワーストだった05年の206安打を超えることは確実だ。27日(日本時間28日)からは、同じア西地区覇者のレンジャーズ3連戦と、同2位で岩村が所属するアスレチックス4連戦。イチローが最後の最後まで全力で突き進む。

 

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