東京中日スポーツ 55周年企画
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【プロ野球】城島「タカ魂」で逆転Vだ 古巣優勝に発奮2010年9月28日 紙面から 阪神・城島が“ソフトバンク魂”で、奇跡の逆転Vを誓った。28日からの3位・巨人との2連戦(甲子園)に向け、チームは27日に甲子園球場で全体練習を行った。城島健司捕手(34)は26日に古巣のソフトバンクが7年ぶりに優勝したのを引き合いに「残り6試合で3・5差を逆転した。ウチだって、可能性がないわけじゃないし、最後まであきらめないで、勝っていきたい」と闘志を燃やした。 試合のなかった26日、阪神にマジック「8」が点灯した。残りは9試合。8勝1敗、中日が最後の1試合を落とせば7勝2敗となる。いずれにしてもがけっぷちの状況に変わりはないが、ソフトバンクも西武に逆転優勝した。「ソフトバンクには知ってる選手、やってる選手も多いしね。日本シリーズで対戦を? こっちは相手のことを気にしてる余裕はないけど…」。それでも、モチベーションを高める材料にはなっているはずだ。 練習では、野手の中でただ1人、打撃は行わなかった。それよりも頭を占めているのはリード面。まずは強力打線の巨人2連戦をスタンリッジ、能見でいかに抑えるか−。これまで重ねた対戦で、もう相手の特徴は十分頭に入っているが、アップ終了後、姿を消したクラブハウスで、そのイメージをもう1度、頭の中で描いたに違いない。 「野球は最後まで何が起こるかわからないから。だから面白いんだ」。最後は自分にも言い聞かせるように話した城島。そのバットで、リードで、奇跡の扉を必ず開かせてみせる。 (大久保晋)
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