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【プロ野球】

西武・工藤 戦力外 現役続行へ本人は韓国、台湾も視野

2010年9月28日 紙面から

 現役最年長の西武・工藤公康投手(47)が戦力外通告を受けていたことが27日、分かった。プロ29年目の今季は16年ぶりに古巣に復帰。ただ3月以降は左ひじ痛など度重なる故障があり、1軍登板は10試合にとどまっていた。関係者によると、工藤本人は現役続投を希望しているため、日本以外でも韓国や台湾などを含め、プレーできる環境を模索することになるという。球団から近日中にも発表される見込み。

 プロ野球現役最年長の47歳左腕が、再び西武のユニホームを脱ぐことになった。工藤が来季の戦力構想から外れ、既に球団から通告を受けていることが分かった。

 昨季中に横浜から戦力外通告を受け、渡辺監督の後押しもあって16年ぶりに西武へ復帰した。チームに不足していた左の中継ぎとしての活躍を期待されたが、3月に左ひじを痛め、その後も腰の張りなどを訴えた。結局、10試合に投げて0勝2敗、防御率10・50。投球術も発揮しきれずにシーズンを終えた。

 7月20日のソフトバンク戦(ヤフードーム)で今季初登板を果たし、自らの持つ実働年数のプロ野球記録を29年に更新した。だが、8月25日のロッテ戦(千葉マリン)での登板を最後に、同28日には出場選手登録を抹消された。その後はCSの登板に向けた調整を続けてきた。

 西武を退団しても、現役続行への思いは強い。国内からのオファーがなければ、海外も視野に入れて移籍先を探す意向だ。

 通算成績は635試合に出場して224勝142敗3セーブ。現役最多勝の左腕は、まだ活躍の場を求めている。

 

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