ロッテ、パスツール乳業買収で暫定合意

 ロッテグループがこのほど、韓国ヤクルトが保有するパスツール乳業の全株式を約600億ウォン(約43億8000万円)で取得することで暫定合意したことが、業界筋の話で27日までに分かった。ロッテが乳業分野に参入するのは、2007年4月にロッテ牛乳(現プルミル)をグループから分離し、牛乳事業から撤退して以来、3年5カ月ぶりとなる。ロッテ関係者は「まだ条件が具体的に固まったわけではないが、近く契約を結ぶ見通しだ」と述べた。

 ロッテが提示した金額は、今月初めまでパスツール乳業の買収に向け交渉を進めたLG生活健康が韓国ヤクルトに提示したとされる500億ウォン(約36億5000万円)を上回るもようだ。韓国ヤクルトは、LG生活健康にパスツール乳業の経営を譲渡する方向で交渉したが、価格面で折り合いが付かず、今月8日に交渉決裂を宣言していた。

 ロッテがパスツール乳業を買収するのは、ロッテ三岡、ロッテハムなど関連企業との合併により、売上高年間1兆ウォン(約730億円)以上の総合食品メーカーへと躍進する戦略に沿ったものとみられる。

洪源祥(ホン・ウォンサン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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