ボクシングの亀田３兄弟がラスベガスデビューする計画が２６日、浮上した。ＷＢＡ世界フライ級王者の次男・大毅（２１）＝亀田＝が初防衛から一夜明けたこの日、都内の所属ジムで会見。元世界６階級制覇者で世界的プロモーターのオスカー・デラホーヤ氏（３７）が、亀田家のトレーナーのエディソン・レイノソ氏（３３）を通じて亀田ジムに試合のオファーを出したことがわかった。１２月４日にメキシコか米ラスベガスで長男・興毅と三男・和毅の試合を計画。デラホーヤ氏は将来的に世界初の３兄弟そろっての同時世界戦を計画しており、今後、本格交渉に入る。
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大毅の一夜明け会見に同席したレイノソ氏の口調は、どこまでも熱かった。「亀田３兄弟は世界的に有名で、デラホーヤが興味を持っています。３兄弟のプロモートに乗り気で、私に仲介役を頼んできました」。通訳を介し、熱を込めて説明した。
デラホーヤ氏はボクシングのプロモート会社「ゴールデンボーイ・プロモーションズ」を経営しており、数多くの世界的ボクサーが契約を結んでいる。メキシコでカネロ・プロモーションのマネジャーを務めるレイノソ氏はデラホーヤ氏と業務提携しており、両者の関係は深い。
デラホーヤ氏は亀田兄弟の本格的な海外進出の第一弾として、１２月４日に興毅と和毅をメキシコか米ラスベガスのリングに上げることを計画している。将来的には世界初となる、３兄弟そろっての同時世界戦の夢を抱いており、そう遠くはない夢だと確信しているという。
現時点で亀田ジムに正式なオファーは届いていない。ただ興毅は「それはええ話やな。俺たちもラスベガスでやりたいし。これからゆっくり話して決めていきたい」と前向きな姿勢を見せており、正式なオファーが届けば今後、デラホーヤ氏と業務提携する可能性が出てきた。
亀田陣営は年末に３兄弟そろい踏みの「亀田祭り」を計画しており、１２月４日は現時点では白紙の状態。このままフライ級王座を保持して年末にＶ２戦が濃厚の大毅は「階級を上げるとかそういうことは今は考えられない。考えたくもない状態です。勘弁して下さい」と明言はしなかった。