変装中大生高校侵入　女子生徒触りまくり

　「部活風コスプレ」で近所の高校に侵入、女子生徒へのわいせつ行為を繰り返したとして、横浜市の中央大１年男子学生（１８）が２７日、強制わいせつと暴行容疑で神奈川県警緑署に逮捕された。同校の体育着に似たＴシャツとジャージーに着替えて在校生に偽装。校舎の中で女子生徒の下半身を触ったり、体液を顔に付けるなどの異常行為を複数回したとみられる。最近まで本物の高校生だったこともあってか、校内を堂々と歩いても気づかれにくかったようだ。

　逮捕容疑は６月２９日と７月７日と同１２日の３回、横浜市緑区の県立高校内で、女子生徒３人の下半身を触るなどした疑い。緑署は９月６日、高校への建造物侵入容疑で男子学生を現行犯逮捕しており、今回は再逮捕だった。４月中旬ごろから数回、のぞき目的で侵入したことがあったといい「最初はのぞき目的だったが、だんだん生身の女子高生に触ってみたいという欲望が芽生え、好みのタイプの女子高生を物色して、犯行に及びました」などと容疑を認めているという。

　「コスプレ」のごとく在校生に偽装する手口だった。緑署によると、男子学生はバイクで移動。座席下のヘルメット入れに、水色Ｔシャツと紺色ジャージー（ひざまでのハーフパンツタイプ）を入れ、路上で着替え「部活中の高校生」に変身。徒歩で正門から堂々と入ったり、裏門を乗り越えるなどして侵入していたようだ。

　６月２９日午後には、放課後、校内の階段踊り場で１年女子生徒（１５）とすれ違いざま尻をわしづかみにして逃走。７月７日午後には、期末試験後、１人で自習中の２年女子生徒（１６）を教室で発見。トイレで自慰行為後、その教室に戻り、手に付着させた自身の体液を背後から女子生徒の顔になすり付けたという。

　同１２日午前には、遅刻した２年女子生徒（１６）を尾行。女子生徒が階段を上がった際、下からスカートをめくって、パンツの中に手を入れ下腹部を触るなどし「何するの」と言われると、走って逃げたという。

　同校では最初の被害後、緑署に通報。教諭らがパトロールするなど警戒していた。９月６日、３階女子トイレ内で個室から出てきた女子生徒と鉢合わせしたところを教諭らに発見された。７月７日には、校内で盗んだ正規の体育着を着用し、活動していたという。

　男子学生は今春高校を卒業したばかり。「中肉中背。ごく普通の１８歳男性といった雰囲気で高校生にも見える」（捜査関係者）といい、校内では「偽高校生」とすぐ気づかれないほどとけ込んでいた。７月１２日にはもう１件、類似のわいせつ被害があり、緑署ではこの件も男子学生から事情を聴いている。

　［2010年9月28日9時11分　紙面から］