阪神３位転落…猛攻及ばず逆転Ｖへがけっぷち

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　（セ・リーグ、阪神５−７巨人、２３回戦、巨人１２勝１１敗、２８日、甲子園）阪神は先発のスタンリッジが序盤に５失点。打線は七回に２点差まで迫ったが、反撃及ばず３位に転落した。優勝マジックは８のままだが、逆転優勝へ後がなくなった。

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　逆転優勝には、この日も含めて９試合で８勝が必要。相手の巨人もがけっぷちまで追い込まれており、甲子園はトーナメントのような緊迫感に包まれた。

　だが、プレーボール直後にため息が支配した。先発スタンリッジが一回に３失点。いきなり追いかける立場になった。

　重苦しい空気を吹き飛ばしたのは「こんな状況（残り９試合で８勝が必要）は、経験したことがない。難しいけど、楽しみたい」と頼もしく語っていたマートンだ。一回、先頭で巨人・内海から右前打。今季２０４安打とし、２００７年にヤクルト時代のラミレスがマークしたセ・リーグのシーズン最多安打記録に並んだ。

　続く平野も記録を刻んだ。１９８８年の和田（現打撃コーチ）に並ぶ球団タイのシーズン５６犠打。鳥谷が倒れて二死二塁となったが、４番新井の右中間二塁打で１点を返した。

　５点を追う六回、またもマートンのバットから快音が飛び出した。シーズン２０５安打目となる右前打。リーグ記録を更新し、オリックス時代の１９９４年にイチローがマークしたプロ野球記録（２１０安打）もカウントダウンに入ってきた。

　平野の右中間三塁打で１点を返すと、続く鳥谷が１８号２ラン。３日の広島戦（マツダ）以来、１９試合ぶりの一発で巨人ベンチをあわてさせた。さらに七回、桜井が９号ソロで１点を返したが、反撃はここまでだった。

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