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一般KY論入門:raycy RSSフィード

安岡孝一先生のご研究ぶりには,つい目を剥かせられてしまうことも。似たふるまいがマルクスにあったし私にもあろう。事例「Koichi Yasuoka先生的研究者生態」を典型とし合理的経済人ならぬ研究人モデルへ抽象化、汎学問化して名を冠し「一般“安岡孝一”学」とする。省略形は"一般KY論"。空気云々KY由来ではないことに注意。(一つのドーダ理論発現型?)
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記事一覧 近コメ 近トラ  QWERTY 系統変遷 Sholes特許 ETC -A VTM QPA TQ

2010-09-28

Stickney特許(1904年申請)のタイプバスケットに頻度順着色

| 17:51

1904年ごろのアンダーウッドのタイプバスケット配列(スティックニー特許による)

Q A 2 Z W S 3 X E D 4 C R F 5 V T G 6 B Y H 7 N U J 8 M I K 9 , O L - . P ;

Stickney特許のタイプバスケット並びに対応させてキーを再配置したならば、どうなるであろうか。 - QWERTYの史的とぐろ?raycy - qwerty-history-jpグループ
安岡孝一氏が提起したことは、「ちょっとまってくださいよ、フロントストライクじゃなかったんですよ、アップストライク式だったんですよ、QWERTY-1882に至る時期は。」 - 一般KY論入門:raycy - 一般「安岡孝一」学グループ

これを、スティックニー特許のタイプバスケット配列

に変えて着色しなおす。

1904年当時のアンダーウッド

Q A 2 Z W S 3 X E D 4 C R F 5 V T G 6 B Y H 7 N U J 8 M I K 9 , O L - . P ;

1904年Stickney特許

Q A 2 W Z S 3 E X D C 4 R 5 F V T G B 6 Y 7 H N J U 8 M K I 9 , O - L . P ;

HN あるいは NHは、低頻度なgoogle:BIGRAMであろう。

タイプバスケット上の隣接タイプバーの連続動作機会の確率的低減と英語におけるbigram

18:22

タイプバスケット上の隣接タイプバーの連続動作機会の確率的低減と英語におけるbigram出現頻度

きめ台詞としての「隣接タイプバーの連続動作機会の低減」

これに、確率的とかBiGramとかのキーワードも入ってたほうが、それっぽいかな、。

安岡孝一ら「今で言うところのタッチタイピスト」;山田尚勇「今日でいうタッチ・タイプ法とは」

18:36

安岡孝一ら「今で言うところのタッチタイピスト

『キーボード配列 QWERTYの謎』

1886年 Traub )

キーボードを全て空白にした『カリグラフ№2』で、エキシビションをおこなったりもした。トローブは、今で言うところのタッチタイピスト――もちろん当時そんな用語はないが――だったわけである。(87ページ)

安岡孝一氏が主張する2005年来の「Traubのタッチタイプ」の内実は、2008年3月になってようやく『キーボード配列 QWERTYの謎』で示された。 - 一般KY論入門:raycy - 一般「安岡孝一」学グループ
ブラインド‐タッチ‐タイピスト っていう言葉が、必要ですかね、それだと、、 - 一般KY論入門:raycy - 一般「安岡孝一」学グループ

山田尚勇「今日でいうタッチ・タイプ法とは」

山田尚勇

# タッチ・タイプ法の出現

 今日でいうタッチ・タイプ法とはタイプライタ操作の際、

(1)10本の指全部を使う(実際は9本の人が多い)

(2)打鍵する際に文字盤を見ない。その理由は;

    a より速く打つためと

    b 疲労度を軽減するため

ということである。

タイプライタ入力法の発展

安岡孝一氏による山田尚勇の読み方。

19:44

安岡孝一氏は

Any pioneer who suggested that typists need not look at the keys was jeered as a faker. -- Hisao Yamada: "A Historical Study of Typewriters and Typing Methods: from the Position of Planning Japanese Parallels", Journal of Information Processing, Vol.2, No.4 (February 1980), pp.175-202.

He was never jeered as a faker, but gained respect and admiration for his skill (cf. F. E. McGurrin: "Typewriting without Looking at the Keyboard", The Cosmopolitan Shorthander, Vol.9, Nos.11&12 (December 1888), pp.249-250).

The Truth of QWERTY

と書いた。

山田尚勇原文の訳文らしき該当箇所をみると、

 ソルト・レーク市のF・E・マッガリン( Frank E.McGurrin )は連邦裁判所の公式速記者を勤めていた人であるが、この人こそロングリー夫人とは独立に、真のタッチ・タイプ法を開発した人であった。つまり彼は10指全部を使ってタイプし、しかも鍵盤に目をやらなかったのである。しかし、タイピストは文字鍵盤を見る必要がないと提唱した先駆者たちは、皆いかさま師だといわれ嘲笑された。

 シンシナティ市出身のルイス・トーブ( Louis Taub )といわれる人物は、タイプライタ両手の合計4本の指で操作すれば必要充分であると信じていた。

 そして両者はタイプライタの業界の醵出した賞金を目指して、1888年7月25日にシンシナティ市で歴史的な対決をすることになったのである(図6参照)。

  • 連邦裁判所の公式速記者を勤めていた人
    • 安岡孝一氏によれば、McGurrinはUtahのThird direct courtだかで働いたことがあるとのこと。
  • 10指全部を使ってタイプ
    • McGurrinは、左手の親指はnever use 決して使わないといっている。「I never use the thumb of the left hand, for the simple reason that there is no use to which it can be put.」九指タイピングであった。
  • 両手の合計4本の指で操作
    • 安岡孝一氏によれば、八指タイピングとのことである、。(大文字小文字、、小文字に対しては、、
  • タイプライタの業界の醵出した賞金
    • McGurrinとTraubの自腹を出し合っての賭け試合だった。

山田尚勇が述べる歴史の順序は、

  1. マッガリンはじめ先覚者が 鍵盤を見ないで打つ打鍵を説いた。
  2. 人々はタッチタイピングの先覚者たちの「鍵盤を見ないで打つべき」ってな言を信じなかった。
  3. そして1888年の、マッガリンとTraub(山田尚勇にはTaubとある。)の一揆うちがあり、ここで一応の決着をみる。

ってな流れでは。たぶん。

つまり、うそつきのそしりを受けたのは、1888年7月25日ごろまでが、大いに ひどかった時期であり、それを過ぎてからは、事実の前に、説き伏せるための引用可能な根拠ができ、信じる人も徐々に増えていったってことだろう。


安岡孝一氏は1888年7月25日より後の、December 1888 だかの文献を持ち出して、何らかの批評をしようとしているようであるが、文献の選択として、的外れではなかろうか。

  1. McGurrinの言ではなく、他者―McGurrinら鍵盤を見ない打鍵法を主張するものを批評する―による証言によるべきである。
  2. 1888年7月25日以前の、鍵盤を見ないで打つ打鍵法に対する評判の証言をもって 立証すべきである。

原文の該当箇所は


CiNii 論文 -  A Historical Study of Typewriters and Typing Methods: from the Position of Planning Japanese Parallels

KoichiYasuokaKoichiYasuoka2010/09/28 22:28>うそつきのそしりを受けたのは、1888年7月25日ごろまでが、大いにひどかった時期であり

と主張するのなら、1888年7月25日以前にFrank Edward McGurrinが「faker」だと謗られた証拠を示す必要があります。私(安岡孝一)が知る限りそんな記事は存在しないので、「He was never jeered as a faker」と書いたんですけど

>文献の選択として、的外れではなかろうか。

とまで書いて、私を「うそつき」よばわりした以上、存在しない記事を参照する方法を是非ちゃんと示して下さいね。それが出来ない限り、この件について私は引き下がる気はありませんので、そのおつもりで。

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