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山形県警で不正経理5千万円 「預け金」など、全14署も
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山形県警は28日、2004年度から08年度にかけて、業者に物品などを架空発注して現金をプールさせる「預け金」などの手口で、約5千万円の不正経理があったと明らかにした。
会見した久保田誉警務部長によると、「預け金」のほか、物品納入と支払い時期をずらす「翌年度納入」や「契約前納入」など手口は多岐にわたり、県警本部の4課と機動隊、全14警察署で不正が見つかった。
職員による私的流用は確認されていないが、不正経理による損失は約340万円。今後、関与した職員らに負担を求めると同時に、処分を検討する。
県警は「年度末に残った予算を有効に活用したいという意識があった」と釈明。県警関係者は、単年度の予算を使い切らないことが翌年度の減額につながるのを避けようとしたと指摘している。
昨年12月、東北管区警察局による会計監査で業者の帳簿を示す際、帳簿にある「預け金」を示す項目を隠すため会計課職員が手を加えて提出。職員がことし3月、上司に申告したため発覚、調査していた。03年度以前は書類が残っていないという。
同様の不正経理は昨年、岩手、千葉両県警などで明らかになっている。
(共同通信社)
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