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「王者で年越す」長谷川フェザーで2階級制覇だ!
ダブル世界戦を発表し、ポーズをとる長谷川穂積(左)と粟生隆寛
Photo By 共同 |
前WBCバンタム級王者・長谷川穂積(29=真正)と前WBCフェザー級王者・粟生隆寛(26=帝拳)がともに2階級制覇を懸けるダブル世界戦が、11月26日に名古屋市・日本ガイシホールで開催されることが27日、発表された。長谷川は2階級上のフェザー級でWBC1位ファン・カルロス・ブルゴス(22=メキシコ)との王座決定戦で、粟生はWBCスーパーフェザー級王者ビタリ・タイベルト(28=ドイツ)への挑戦。長谷川は王者に返り咲いて年を越し、ボクシング人生の第2章をスタートさせることを誓った。
いつもと違う光景が、長谷川をノスタルジックな気分にさせた。ベルトなしの世界戦発表会見は、05年4月にWBCバンタム級王座を獲得して以来5年ぶり。「(初の世界戦で)ウィラポン(ナコンルアンプロモーション=タイ)に挑戦した時のような気持ちで非常に懐かしい。初心に戻ったような感じ」。再起戦ではいきなりフェザー級に上げ、日本人初の“飛び級2階級制覇”が懸かる王座決定戦に臨む。
4月30日にモンティエル(メキシコ)に4回TKO負けし、11度目の防衛に失敗。再戦交渉は実らず「できないなら立ち止まっているわけにはいかない」と転級を決断した。バンタム級では12キロ前後の減量に苦しみ、試合では「4回に入ると必ず足がつっていた。できる限り足を使わないで戦っていた」という。だが、体重のリミットはバンタム級の53・5キロに比べ、2階級上のフェザー級は57・1キロ。「1ラウンドから何も気にせずに動ける。バンタムでできなかったボクシングができる」と自信を示した。
もちろん、相手も大きくなるだけに「スピードは落とさず、パワーではなく切れで倒す」現在のボクシングがフェザー級で通用するか不透明。だが、長谷川には「新年は王者として迎える」というゆずれないこだわりがある。王座から一度陥落したとはいえ、今回勝てば6年連続でベルトを保持したまま年越しできる。「今年は負けたけど、終わり良ければすべて良しなんでね」。8月からフェザー級対策として体幹を鍛え、2階級上の相手との押し合いにも負けないボディーに改良中。日本のジム所属ボクサー8人目となる2階級制覇へ向け「必ずまたベルトを巻いて、長谷川穂積の第2章を自分でつくりたい」と高らかに宣言した。
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