朝鮮人民軍大将の軍事称号が与えられたと報じられた金ジョンウン氏についての解説です。
北朝鮮の国営メディアは28日朝、金正日総書記の三男・ジョンウン氏に、朝鮮人民軍大将の軍事称号が与えられたと報じました。
ジョンウン氏について、フジテレビ報道局の鴨下 ひろみ解説委員の解説です。
(金ジョンウン氏が今回、人民軍の大将に任命された意味合いはどんなもの?)
北朝鮮の朝鮮人民軍の最高司令官は、金正日総書記、そして元帥も金正日総書記です。
大元帥は故・金日成主席のみで、空席になっている状況で、その下に次師、大将と続いて、今回、金ジョンウン氏が大将に抜てきされたわけですけれども、まず軍の中で要職に就いて、軍を固めるということが必要だったといえます。
(そのほかにも金総書記の妹・金慶喜(キム・ギョンヒ)氏が、女性としては初めて大将に抜てきされました。大将は全部で6人と伝わってきているが、このあたりの意味合いは?)
血縁のきずなで、ジョンウン氏の後継体制を固めるという明確な意思表示だといえます。
金慶喜氏の夫で、金正日総書記の義理の弟である張成沢(チャン・ソンテク)氏も、2010年6月に国防委員会の副委員長に就任しています。
北朝鮮内部では、ジョンウン氏は祖父の故・金日成主席に似ていて、身長は184cmなどといった血縁を強調するような宣伝教育が、すでに行われているとの情報も入ってきています。
(28日に行われる党代表者会では、ジョンウン氏はどのような役職に就くと思われる?)
いきなり大将に抜てきされたことから考えると、党の中でもかなり要職に就くのではないかと考えられます。
例えば党政治局の常務委員ですとか、党中央委員会の軍事委員、こういった職に就く可能性があります。
父親の金正日総書記が表舞台にデビューした時も、党中央軍事委員としてデビューしていました。
(これで世襲という形がはっきりしてきたが、今後の北朝鮮の向いている方向というのは依然として変わらないという見方?)
ジョンウン氏は、スイスの学校で教育を受けるなど、西欧的なものの考え方ができる可能性もありますけれども、北朝鮮が現在置かれている状況を考えると、後継体制は盤石ではありません。
大きく方向を変えるといったことを急にやるのは、難しいのではないかと思われます。
(09/28 13:22)