27MJ系の流れを組むシャツを紹介

 

 


 

ラングラージャパン社製 27MW(1952年モデル) Lot.M5027 

 

 

  これまた豪華な箱に入って登場のラングラー。ジャパン社製27MWです。オリジナルでは古着マニアの高い評価を得ているデニムシャツの復刻です。値段の方は定価¥14800と今までにない高価な設定でした。ディティールや生地、染め方なども拘っている感じがします。特に染めに関してはかなり濃く染まっています。デニムの裏側を見ると通常のデニムシャツより濃い色をしてます。横糸にグレー杢をつかっているため深みがある色になっているようです。サイズがMとLしかなくこれまた少し大きめな感じです。オリジナルと比べると脇の絞りが全然たりませんね。丈は長いのですが...。ここまで長いとシャツを出して着た場合、あまりにもみっともなくなります。シャツをズボンの中に入れてきちっと着るシャツです。値段が高価な設定のせいか、あまり売れ行きがよくないように見えました。











 

デティール

 

●背中のトリプル・ヨークもラングラータイプの特徴ですね。








●もう少し気持ち上の方に付けて角度を付けて欲しかったなぁ〜。Wのステッチはいい感じですね。このタイプの傾斜型ポケットを「ダイアゴナル」と呼ぶらしい。




●ボタンもよくできてると思います。オリジナルはもう少し細いWにも見えます。受け部分の金具も少し大きめのものを使用してます。スコービル社製でした。




●袖はGジャンと同じく、多く重ねて縫い合わされ二枚袖となっている。初期型に見られる特徴ですね。






●タグもベージュ色の生地が使われてます。もう少し色を濃くしてもいいかも。








●裾部分はロックミシンで処理されてるため、ジグザグになっている。









 

 

 

ラングラージャパン社製 29MW Lot.M5029 

 

 

 デザインはほぼ上記の27MWと同じ。生地がシャンブレーとなり薄く着易いです。気のせいかもしれませんが生地が27MWより縮む感じがしました。やはり着丈がながいので、きちっとズボンの中にシャツを入れて着るしかありません。オレンジとイェローの糸を交互に使用しており、拘りが伺えます。袖も27MW同様に日本人離れの異常な長さです(笑)。














 

デティール

 

●ポケットの周りの縫い糸とWステッチの縫い糸が違います。








●タグも同じです。










●袖も27MWとまったく同じ二枚袖です。

 







●ロックミシンでの嬉しい仕上げ。









●左のステッチがオレンジで、右のステッチがイェローとなってます。

















 

 

 

 

 

ラングラー・ジャパン社製 800MW(51年モデル) Lot.M5016

 

 

私の所有する27MW系のシャツで、もっとも気に入ってる800MWです。ぱっとみ上記の27MWのチェックバージョンにも見えますが、シルエットはよりタイトになり、サイズも小さめです。最初レッドを買って喜んでいたのですが、あまりにも気に入ったのでグリーンも購入してしまいました。あともう一色あったと思ったのですが...ブルーかイエローだったと思います。もう廃盤ですが、もしお店で見かけたら是非GETして下さい。これはお薦めです。

2004.3.11 ブラウンバージョンも掲載。形は変わりないですが、首元のタグが違います。Lotナンバーが書かれてません。
ポケットの中に入ってる商品タグによると「M5012」のようです。

デティール

 

●ポケットはWステッチが入ってません。









●タグは上記27MWと変わりありません。









●袖の作りも27MW同様に2枚袖となってます。ボタンもWの刻印入りです。







●やはりロックミシンで処理されてます。









 

 

 

EVIS社製 27MW  Lot.D−OS−0297?

 

 

 EVISの27MWはoz.の高いデニムを使ってます。定期的にリリースしてるようで、出すたんびに微妙な変化があります。生産数は極めて少ないですね(ジーンズ以外のEVIS製品てどれもそうですね)。私の持っているこのモデルはなぜか、肩幅があるわりには袖が短く感じます。もしかしたら女性ものか?と思わせるくらいです。胴回りはタイトで丈は見てのとおり必要以上に長いです(笑)。ロック縫いではありませんでした。定価はたしか¥14800だった気がします。縫製はEVISだけにしっかりしてました。













 

デティール

 

●ポケットもばっちり雰囲気出てます。Wステッチもやっちゃってますね(笑)。フラップも厚みがあります。ダイアゴナルタイプでペン刺しがあるタイプはあまり見たことがありません...。




●ボタンは白い色をしてます。若干大きく見えます。特に石を使ってるわけでもなくプラスティックのようです。ボタンの金具はスコービル社製でした。私が以前持っていたEVISの27MWタイプはこのボタンの色が違いました。


●「OLD HAMPSURE BOON」と記載されてるのでしょうか?詳しくないのでわかりません。







●袖は2枚袖になってませんでした。









 

 

 

東洋エンタープライズ社製 SUGAR CANE 27MW Lot.MS−890

 

 

 SUGAR CANEの27MWタイプは東洋のオリジナル度が高いです。サイズはM、Lの2サイズのみでしかも大きめの作りなので着る人を選びます。この形はSUGAR CANEが長年作って来た形ですが、現在デニムタイプは生産してません。SUGAR CANEもリリース度に若干の変更がされて来ました。ディティールのわりには値段も¥9800とかなりリーズナブルでした。さすが東洋ですね。色の落ち方も縦落ちが強いです。
















 

デティール

 

●90年代初期のモデルではWステッチが入っていたのですが、このタイプはステッチが一切入ってません。ポケットもかなり大きめです。






●ボタンはひし形でターコイズをしようし豪華仕立てで大きいです。また受けの金具もSUGAR CANE自社で製造したかなり大きい金具を使用してます。社名入りでした。




●背中もトリプル・ヨークです。角度がきついです。









●袖は残念ながらボタン3つのみです。一枚仕立てではありますが、写真裏側部の袖にはタックが2つ入ってます。






●最近このタグ見かけなくなりましたね。ベージュの生地はかなり近いものがあります。刺繍も細かいです。






●裾はロック縫いではありませんでした。









 

 

 

REAL MCCOY社製 JOE MCCOY 27MW Lot.RW106

 

 

 ジョーマッコイの27MWタイプはやはり作りが丁寧に感じます。サイズも結構そろえているので、サイズ選びには迷いません。襟首の作りなんかは他社より細かくできています。丈が短い方なので、これならシャツを出しながら着てもおかしくないと思います。¥13000と値段も高めですが、このディティールなら値段に見合ってると思います。

 

デティール

 

●背中も浅いトリプルヨーク仕立て。









●ボタンはマッコイのMをかたどってあります。この文字の細さはオリジナルに近いと思います。
ボタンも表面に丸みがあります。裏側のボタンも大きめな金具を使用してます。SNAPERSと刻印が打ってあります。


●ポケットの形も小さめでいい感じ出してます。もう少し上の方に付けてもいいかも。







●袖は2枚仕立てになってました。









●裾に付けられたタグ。ロック縫いではありません。









●マジックで黒く塗られたのはB級品かセールで販売されたからだと思います。








 

 

 

ラングラー・ジャパン社製 MAVERICK 00MW Lot.K5000

 

 

 アーカイブシリーズで製造された00MW。丈も長すぎず、短すぎず、胴回りも写真で見るよりタイトめで着易いです。サイズは2サイズしかないですが、小さめにできています。これは斜めポケットですが、ポケットが傾いてないタイプも同時期にリリースされてました。そちらは持ってません。
















 

デティール

 

●斜めポケットではありますが、傾きがゆるい感じがします。ポケットのステッチも歪んだMになってます。






●写真ではわかりずらいですが、表面は平たくザラザラした感じになってます。洗っていくと表面に塗られた白い塗装が剥がれていきます。





●袖もちゃんと2枚仕立てになってます。









●裾はロックミシンで縫われてました。









●タグは小さめに作られてます。









 

 

 

古着SHOP BUFFALO BOBS製 27MW Lot.?

 

 

 原宿にある古着バッファローボブスのオリジナルシャツです。見てのとおり他のシャツとは比べ物にならないオリジナル27MWに近い形をしてます。私もこれを見た時ビックりしました。というのもSHOPの店員さんいわく、27MWをそのまんまかたどったとのこと(笑)。着心地はというとすごいタイトでかなりカッコいいです!生地や、染め、パーツなどは異なりますが、この形だけはもう五つ☆付けちゃいます。そして何より魅力なのが、なんとこのシャツたしか5000円代でした(笑)。(すげぇ〜コストパフォーマンス!) バッファローボブスも何年か前から27MWを復刻してたみたいですが、出すたんびに、手が加わって改良されてきたようです。

生産数も少ないので、もしお店で見かけたら即GETしましょう!
他にリーバイスタイプも出してました。








 

デティール

 

●このポケットの角度は申し分ないです。Wのステッチが細すぎる気がします。







●写真ではわかりずらいですが、表面は平たく☆マークが付いてます。古着などでよくこのボタンを使ってるのを見かけますが、何年代かはわかりません。





●袖もやはり2枚袖です。










●裾のラインもオリジナルに近いです。もちろんロック縫い。








●牛マークの入ったタグ。










 

 

 

REAL MCCOY社製 JOE MCCOY Lot.RW103 General Store別注

 

 

 旧リアルマッコイズ倒産寸前にリリースされた幻の名品です。ジェネラルストア限定200着程で値段も28000円とシャツにしては高価な価格設定でした。オリジナルの27MWでチャンピオンジャケット風なものを本で見たことありますが、それをモチーフにしてるのではないかと思います。着心地の方は悪くないですが、アームホールが若干小さめにできてる気がします。このシャツは洗っていくとだんだん色が落ちて行きます。ムラのある糸を使ってるみたいで、生地もボコボコした感じです。

この頃のジョーマッコイって本当に良いものを作っていた気がします。これからって時に...実に惜しいです                                                                       

 

デティール

 

●豪華な刺繍です。このシャツが生まれた1937年が縫われている。もちろん年代は空想上の話で。






●ジョーマッコイだけに刺繍は丁寧に縫われてます。古着でもこんな風合いのものがよくありますね。






●パッチはやや雑な気もしますが気のせいでしょうか。JMCO.の刺繍の色が変に金色してるのがあまり好きではありません。パッチの渕も雑ですが、わざとだと思います。




●ジョーマッコイの頭文字を合わせたパッチ。こちらも同じく渕の処理がされてません。







●タグも色褪せてきました。










 

 

 

Wrangler x UNITED ARROWS 27MW Lot.S9001 2003年前後発売

 

 

 ラングラーとユナイテッドアローズによるコラボレーションの27MWです。これはウォッシュ加工したものでかなり色が落とされてます。たぶん、ノンウォッシュやワンウォッシュのものは販売してないと思います。とてもバランスのいい形でして、変に丈が長かったりとか袖の長さが長すぎたりとかしてません。日本人の体系によくあった作りだと思います。全てのステッチはブラッディーオレンジ色をしてます。型的には27MWの中で中期にあたるものではないでしょうか。これもあまりお店で見かけなかったので、在庫を発見できれば買いだと思います。

 

デティール

 

●タグはしっかりとした生地で、ラングラーのロゴは古い形を意識してます。両端のみ縫われ固定されてます。






●ポケットの形も自然でいいです。サイレントWの幅も細すぎず、太すぎず。






●ポケットに付けられたタグのロゴも古いものを意識してます。。




●ボタンは全てひらべったくザラザラしたやつです。







 

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