タイガースマスク(下)からベルトを奪い、勝ち誇るヲロチ=大阪ミナミムーブオンアリーナ
「大阪」(26日、ミナミムーブオンアリーナ)
インディペンデント・ワールド・ジュニアヘビー級選手権は、挑戦者ヲロチが王者タイガースマスクから大金星を挙げ、新王者となった。王者のキックで右腕を破壊され、グラウンド卍で締め上げられてタップしたかに見えたが、レフェリーはセコンドに気を取られていた。勝利を確信し技を解いたタイガースに怒涛の反撃を開始。屈辱のベルト攻撃を仕掛けると、強烈なヒザ蹴りから鬼風車。最後はリバースDDTで完全KOした。
決断は間違っていなかった。LOV時代のヲロチは、タイガースの指示のまま動くだけの三下(さんした)だったが、JOKERに加入すると大変身。ついにひとつの頂点をつかみ取った。かつての主(あるじ)から奪ったベルトを見せつけ、堂々と退場していく姿からは自信が満ち溢れていた。もう“裏切り蛇”とは言わせない。我こそは誉れ高きインディー新王者、ヲロチだ。
(2010年9月26日)