亀田３兄弟にデラホーヤ　オファー　ベガス進出構想

　え〜っ、デラホーヤ氏が亀田３兄弟にオファー！？　ＷＢＡ世界フライ級王者亀田大毅（２１）＝亀田＝が初防衛から一夜明けた２６日、東京都内の亀田ジムで会見した。同席したチーフセコンドのエディー・レイノソ氏（メキシコ）は、元６階級王者でゴールデンボーイ・プロモーション（ＧＢＰ）の社長を務めるオスカー・デラホーヤ氏（米国）が「亀田３兄弟に興味がある」とラブコールを送っていることを明かした。まずは１２月４日、ＧＢＰの興行に長男興毅（２３）、三男和毅（１９）の参戦を熱望。米ラスベガスで世界初となる３兄弟タイトルマッチの構想があるというのだが…。

　亀田家もビックリのビッグマウスだ。デラホーヤ氏の意向を代弁するレイノソ氏の口から出るわ、出るわ…。

　「米国でもメキシコでも亀田の結果をみんな知っている」

　「一番興味あるのは亀田のボクシングレベル。米国で試合をさせたい」

　「ラスベガスで世界初の３兄弟タイトルマッチをやらせるのが目的だ」

　レイノソ氏は元世界２階級制覇のオスカー・ラリオス（メキシコ）のトレーナーを務め、興毅、大毅らのセコンドとして３４戦の世界戦を経験。現在、メキシコでカネロプロモーションのマネジャーも務める。同プロモーションはデラホーヤ氏と提携し、米国、メキシコで合同興行を行っている。大毅の勝利後、レイノソ氏の元には、デラホーヤ氏から「おめでとう」と祝福メールが届いたことも明かした。

　レイノソ氏によると、デラホーヤ氏の最終目標は米ラスベガスで世界初となる３兄弟タイトルマッチ。まずは手始めに１２月４日、ＧＢＰ興行に興毅、和毅の参戦をオファーした。興毅は世界戦に向けた試合、和毅は保持する地域タイトルか、ユースタイトルの防衛戦をマッチメークする予定だという。

　興毅は「ええ話やな。オレらの最終目標はラスベガスやしな」と、まんざらでもない様子。和毅は「恐縮です！」と照れ笑いを浮かべた。

　突然降ってわいたビッグな構想に、亀田ジムの嶋マネジャーも「今、初めて聞いた。非常に魅力ある話。ＧＢＰとできるなら有益です」と目を白黒させた。

　亀田３兄弟の実力とパフォーマンスが、異国で認められる日が来るのかどうか…。（森合正範）