現役最年長Jリーガーの横浜FCのFW三浦知良(43)が26日、東京・国立競技場で行われたJ2富山戦で、後半29分にFKを直接決め、自らの持つ現役最年長得点記録を43歳7カ月に更新した。大歓声にカズダンスでこたえ、国立競技場がお祭り騒ぎとなった。
カズは後半25分から起用され、5試合ぶりのピッチに立った。その4分後、ゴール正面約22メートルで自ら倒されて得たFKを、右足でゴール左上に鮮やかに決めた。国立では98年10月3日の市原戦以来、12年ぶりの得点。横浜FCへの移籍初得点となった2005年8月27日の甲府戦以来、5年ぶりのFK弾が決まると、カズはベンチ前に走り、ピッチの全選手、控え選手が取り囲んだ輪の中で、今季初得点した8月7日の岡山戦では実現しなかったカズダンスを踊り、歓声にこたえた。
「サッカーの聖地、国立でゴールができたことに幸せを感じています。素晴らしい雰囲気の中で踊らせてもらった。モチベーションはまったく落ちていないし、12年後も(国立で)決められたらいいね」と、カズのあくなき挑戦は、終わることがない。
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