ホンダFCとの練習試合で、シュートを放つ小川(中)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスは26日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、ホンダFCと練習試合を行い、2−5で敗れた。25日の清水戦(アウスタ)で先発したメンバーは軽めのメニューで練習を終えたが、途中出場だったMF小川佳純(26)は、攻撃的MFで前半の45分間プレーした。
練習試合の前半12分、小川は、MF花井からのパスに右足でシュートを放った。しかし、相手GKが届かなかったボールは、わずかにゴール左にそれた。25分にも、FW巻からのパスをシュートしたが、今度はポストと相手GKに当たって、フィールドに跳ね返った。
運に見放された格好の小川は、「決められなければ意味がない」と、吐き捨てた。厳しい表情には、25日の清水戦という伏線もあったようだ。
清水戦では、4−1とリードした後半27分から途中出場。34分にはゴール前でFW玉田からの好パスを受けたが、シュートは相手GKに防がれた。37分にも玉田からのパスにシュートを放ったが、枠をとらえることができなかった。
「せっかくいいパスをもらったのに決められず、申し訳ない。好機はめったに来ないから落ち着いて決めたかった」
今季はまだ無得点。8月22日のG大阪戦以来、4試合先発出場からも遠ざかっている。それでも、途中出場した18日の横浜M戦では、豊富な運動量で、引き分けに持ち込む流れを作り出した。「自分はスタートから出たいという気持ちが強い。そのためには、途中から出て、結果を出すしかない」。スタメン奪回の気持ちが小川をさらに走らせている。
初得点が悪い流れを変えてくれる予感もある。「点の取り方忘れている感じ。だからこそ、練習試合でも決めておきたかった」と苦笑する。ただ、自分のやってきた練習は間違っていないと信じている。
次節は来月2日の仙台戦(瑞穂陸)。「簡単に勝てる相手はないが、自分たちが100%の力を出し切ることが先決」。運を引き寄せるためにも、小川は前を向いて進み続ける。 (伊東朋子)
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