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【プロ野球】

西武 サヨナラ負けで終戦

2010年9月27日 紙面から

◇日本ハム4−3西武

 その瞬間は劇的に訪れた。同点の9回1死一、二塁。右ひじの張りが癒えたばかりのシコースキーが、糸井に逆方向に飛ばされた。フェンス直撃。今季8度目のサヨナラ負け。優勝マジック「4」まで詰めてのV逸が決まった。

 一塁側ベンチへ引き揚げる敗者の足取りは重い。熱血漢の栗山の目には涙があった。渡辺監督はグッと言葉をのみ込んだ。「しょうがない。シコースキーはこれまで頑張ってくれた」。先発の石井一が粘りきれず、打線も中村の2本塁打がありながら3点止まり。同点の7回には1死満塁の好機を逸した。2年前の同日に胴上げした札幌ドームで、痛恨の敗戦だ。

 天王山と位置付けたソフトバンクとの3連戦(18〜20日、ヤフードーム)でまさかの3連敗。パ・リーグで最初にマジックを点灯させたチームがV逸したのは、1989年のオリックス以来21年ぶり(プレーオフでリーグ順位を決めた2004〜06年を除く)だ。

 「(優勝まで)一番近くまでいったのに逃したことは、おれ自身、責任を感じている。ソフトバンクとの違い? 監督(の違い)じゃないの」と渡辺監督。試合後は、すぐに裏方も交えて全体ミーティング。留飲を下げるには、CSでの逆襲しかない。 (谷光太郎)

 

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